住宅建築コンサルタントが明かす住宅・リフォーム・マンション裏のウラ

ブログアップが遅くなりました。
２３・２４日は私ども合理化協会が主催する「白壁塾」と言う、建物をいかに安く合理的に、高性能で高品質に造るかの勉強・セミナーがあり、また本日は札幌の不動産建築関連のトップレベルの企業が勉強に来ていたため遅くなってしまいました。

さて、基礎工事についてですが、基礎構造は布基礎＋ポリシー（農業用ポリエチレン０，１～０，１５）＋乾燥砂とベタ基礎と言われる耐圧版の上に立ち上がりのあるタイプと逆ベタと言われる欧米型（オーストラリアでも主流）基礎、ただしヨーロッパの主要国では地下の石灰岩を切り出して建物を造った時代がありその時代は基本的にベースメント（地下室）が有り一概に欧米と言うと読者の皆様の中には「違う」という反論が出るかもしれませんが対極的に「欧米では」と捉えていただきたいと思います。
それと地中梁型基礎・この基礎はＳ造（鉄骨造り）ＲＣ造（鉄筋造り）ＳＲＣ造（鉄骨鉄筋造り）etc等で見かける梁型を土の中に埋めこむタイプもっと分かりやすく言うと鉄筋コンクリートの校舎に天井に飛出している梁が逆さまになって地中に埋めてある感じのものを言います。
その中で一番安価に出来るものは「布基礎砂押さえ」しかしここには落とし穴がありポリシートの継ぎ目からの湿気、白蟻、水平力に対する強度不足（一般的には問題ないが地耐力｛地盤の強さ｝によって違う）ホールダウン金物（柱に下にある金物、通称引き抜き金物）等の引抜に対する反発力部すく等が懸念されます。
法的（基準法）にはクリアーされていますし、住宅金融公庫にもありますから、別段問題は？とも言えますがやはり「家は一生な物」後悔後にたたずです。

基礎は始めに土を掘ります。
その時に気をつけなければならないことがあります、それはユンボと言う掘削機械で掘りますがその時に、掘削機械のツメ（バケットの先についている物）を立てて掘っているかバケットの平面（バケットを平らにして）で掘っているか若しくは１５センチ程度手掘り（人力掘削）で掘っているか、地層にもよりますが掘った後タンピングランマー（通称ランマー）で締め固めているかです。基礎の構造計算をする場合はＮ値（地耐力・地盤の強さ）を元に計算します、そのＮ値が計測した時より下がっていたのでは折角構造計算しても根拠がなくなってしまうからです。
地耐力の調査は前のページで説明していますが、基本的に基礎の床堀の前に行うもので、調査の後土をほぐした（柔らかくする）のでは意味が無いことになります、しっかり確認をしたいところです。
確認の方法は耐圧版（床下の平らなとこ）であれば平板さいか試験が良いでしょう、そして布若しくはベース（一番下の部分）であればサウディング方式が良いでしょう。
ただし闇雲に再検査をさせないで下さい、お客様が上記施工状況を確認して「疑わしきは再検査」で行って下さい。ちなみに平板さいかで一ヶ所５０００円（ただしそれだけで来た場合は１３０００円）サウディングは１５０００円程度は報告書共でかかりますので「あまり無理難題は」？
でも瑕疵を見つけたら難題でも何でもないので「強制的に業者に実行させましょう」

★明日は札幌で建設会社の経営指導です。家に着いたらたぶん「夜中の１２時過ぎ」家をでるのは「明日の朝４時２０分」

次回に続く

全国合理化建物協会
白壁