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アメリカ連邦議会の前で、怪しげな中国人が、両サイドに意味深な黒いバッグを置き、無言で立ちはだかった。
この超怪しすぎる中国人は最終的に取り押さえられ、名前も明らかにならないまま、すぐに事件は収束した。だが、この事件はなんだかきな臭い。第二次大戦のナチによる“反ユダヤ人運動”、半世紀近く前の“赤狩り”を彷彿させるムーブメントに発展するような気がするのは俺だけだろうか。この事件は、中国が“世界中の敵”となる伏線のような出来事だと思うのは、俺の考えすぎなのか。 1950年代、アメリカ国民の敵は共産主義、とりわけ“ソ連”だった。最近では“テロ”が敵だ。国民に共通の敵を持たせ、その隙に政治を司る者はやりたいほうだいやる。アメリカ政府の常套手段だ。つまり、国の外に“恐るべきもの”を作り上げ、国民が内政を監視していない内に、私腹を肥やすのである。 具体例をあげよう。「大量破壊兵器を隠し持っている」が大義名分だったイラク戦争を起こす前、アメリカ国内では巨大企業の不正会計が次々に明らかになった。それに対する国民の怒りが爆発する前に、まったく関係のない“テロ”と“大量破壊兵器”をリンクさせて無理やりイラク戦争をおっぱじめた。イラク戦争を起こした理由は他にもある。イラクの持つ石油だ。埋蔵量第二位のイラクは、石油会社と癒着の深いブッシュ政権にとって魅力的である。今の原油高を背景に、OPECだけでなくロシアとアメリカも潤い続けている。 ちなみに、アメリカの敵となりつつあるイランには、天然ガスと石油が大量に埋まっている。 あの怪しすぎる中国人は、全身黒でサングラスまでかけていた。だからあの男が「中国人」であることも疑わしい。 以降、こういう怪しい中国人が時々現れることによって、いつの間にか“アメリカの敵”になっているような気がする。そしてそれは“世界の敵”を意味することになる。現に、ソ連やイラクは最初は“アメリカの敵”だったのに“世界の敵”に出世した。 中国が敵になることで、アメリカにどういう利益がもたらされるのか。一つ心当たりがある。近年、アメリカのすべての企業は、実力よりも安い人民元に悩んでいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.18 10:02:07
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