MY研究所

2008/11/19(水)07:54

バイオリン工房

バイオリン(64)

先日、バイオリンのテールピースを交換するために 近所のバイオリン工房へ行きましたが 『バイオリン工房』を覗くのは 実は これで2回目です。           初めて行ったのは、自分の楽器を購入しようとしていた時で 楽器輸入会社に付属しているらしい、大阪の老舗的工房。 教室の先生方が、修理やメンテナンスをよく頼むという 弦楽器関係者には 有名なところでした。 私が行った時は 2人の職人さんがいらして、 購入を考えている事、楽器については初心者である事を話すと、 このバイオリンは こんな感じで こっちはこんな音色で、と試弾させてくださって あれこれ 相談に乗っていただくことができました。           今回、テールピース交換に行った工房は、 個人経営で、こぢんまりした 小さなお店です。 ここの職人さんであるI氏が、本当に「職人肌」の方で 余計な事は ひとっ言も話さない。 私 「あのー、私のバイオリンのペグが固くて   ペグを直すべきか、テールピースを交換したらいいか   相談に乗っていただきたいのですが…」 I氏「ああ、テールピース換えたらいいです。    費用も その方が安くて済みます。3000円。」 私 「ええと、じゃあ お願いします。」 ――I氏、黙って楽器を受け取り 黙々と作業。 完全に作業に集中していらっしゃるので 話しかけたりできる雰囲気ではなく、 作りかけの楽器などを眺めつつ、待つこと10分。 作業終了したら、そのまま黙って音叉を取り出し調弦。 I氏「できました。」 私 「ありがとうございます。    これまで、調弦に時間がかかっていたので    本当に助かります~」 I氏「これからは、アジャスターだけでできますよ。」 I氏、最初の挨拶と「料金は 消費税込みです」も含め    交わした言葉、全部で5回のみ。 これだけ しゃべらなくて、 大阪で10年以上やっていけるなんて 本当に腕が良いのだなあ、と 思った…。

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