2008/11/19(水)07:54
バイオリン工房
先日、バイオリンのテールピースを交換するために
近所のバイオリン工房へ行きましたが
『バイオリン工房』を覗くのは
実は これで2回目です。
初めて行ったのは、自分の楽器を購入しようとしていた時で
楽器輸入会社に付属しているらしい、大阪の老舗的工房。
教室の先生方が、修理やメンテナンスをよく頼むという
弦楽器関係者には 有名なところでした。
私が行った時は 2人の職人さんがいらして、
購入を考えている事、楽器については初心者である事を話すと、
このバイオリンは こんな感じで
こっちはこんな音色で、と試弾させてくださって
あれこれ 相談に乗っていただくことができました。
今回、テールピース交換に行った工房は、
個人経営で、こぢんまりした 小さなお店です。
ここの職人さんであるI氏が、本当に「職人肌」の方で
余計な事は ひとっ言も話さない。
私 「あのー、私のバイオリンのペグが固くて
ペグを直すべきか、テールピースを交換したらいいか
相談に乗っていただきたいのですが…」
I氏「ああ、テールピース換えたらいいです。
費用も その方が安くて済みます。3000円。」
私 「ええと、じゃあ お願いします。」
――I氏、黙って楽器を受け取り 黙々と作業。
完全に作業に集中していらっしゃるので
話しかけたりできる雰囲気ではなく、
作りかけの楽器などを眺めつつ、待つこと10分。
作業終了したら、そのまま黙って音叉を取り出し調弦。
I氏「できました。」
私 「ありがとうございます。
これまで、調弦に時間がかかっていたので
本当に助かります~」
I氏「これからは、アジャスターだけでできますよ。」
I氏、最初の挨拶と「料金は 消費税込みです」も含め
交わした言葉、全部で5回のみ。
これだけ しゃべらなくて、
大阪で10年以上やっていけるなんて
本当に腕が良いのだなあ、と 思った…。