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カテゴリ:レッスン風景
「ブルグミュラー25の練習曲」の8曲目、 「優しく美しく」 (これ、昔は「優美」というタイトルでしたから あまり変えた意味がないような気がするのですが それはさておき、) この曲 装飾音の『ターン*』の奏法を、 音符にきちんと書き連ねたような作品です。 *ターン:Sを裏返して横にした様な記号。 ドの上に付くと「レドシド」と 隣り合う上下の音で装飾して演奏します。 つまり、『ターン』で表せば書かず済む音を 全部きっちり記譜しているわけですから 1小節当りの音符の数が大量になり、 拍子が読み取りにくい譜面となります。 この異様なバランスで書かれた楽譜にだまされて これまで、何人の生徒さんが 不思議な曲に編曲してくれたことやら。 音の動きと、拍子感がつかめるまでは 速く弾かせても、崩れるだけですので ゆっくり確認しつつ弾いていってもらうのですが 最終的には、本来のテンポ 【Moderato】で演奏してもらいます。 その時、ターンの記号と奏法も教えて 「ターン」を使って楽譜に書けば、 こんなにシンプルになるんだよ、と伝えます。 (1小節目の右手なんて、ターンを使って記譜すれば 4分音符3つになってしまいます) これを演奏して、ターンを知ったGちゃん それまで、とてもゆっくり演奏していましたが モデラートの3拍子の感覚に乗って (結果的にそれまでよりも)速く演奏してみて 納得の様子です。 そこで、あらためて 「それまでの自分の演奏のテンポ」を 私が真似して演奏し、聴いてもらったところ、 一言 『宴会の席の、酔っ払いの手拍子やな。』 いぃちぃとおぉぉ、にぃいぃとおぉぉ、ですからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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