2018/02/06(火)00:09
個性
ピアノを初めて習いに来る生徒さんのために
聴音・楽典の基礎として使っている導入のワークブックの本では
黒鍵や白鍵に色をぬったり
手のイラストから指定された番号の指だけ色をぬったり
と 塗り絵をしつつ 覚えることができるようになっています。
本には「3つの黒鍵を黒く塗りましょう」とあり
私もはじめは 指定通りに塗ってもらっていましたが
最近では どうせ塗るなら楽しくねと
自由に好きな色で塗ってもらうことにしております。
従って 生徒さんの好みによりまして
ピンク&黄緑 と 菱餅のような色合いや
水色・赤・黄・橙・紫・・・と虹のような「黒鍵」のピアノが出現
その子の色彩感覚・個性が見られて楽しいのです。
そんな「ワーク」の中の1つ
まずは ゲームとして 音の高さを聴き
「高い音か 低い音か」を答えてもらうのですが
高い・低いを イメージとしてとらえてもらうため
木の上の小鳥(高いイメージ)と
地上の池の中のカエル(低いイメージ)のイラストを見て
高い音が聞こえたら 小鳥に
低い音が聞こえたら カエルに
色をぬってもらうというワークがあります。
こちらは、自由に塗ってねと言っても
わりと皆さん ある程度イメージが固まってしまうようで
小鳥は 黄色や青 カエルは緑か黄緑 と
そんなに個人差が出ないなあ、と眺めていました。
が 今年やってきた4歳の女の子は
小鳥さん、何色に塗る?と聞くと
迷う事なく「ミドリ!」と返答。
わりと珍しい選択ですが
ウグイスやメジロのイメージなのかしら
と思いつつ見守り、次が低い音だったので
低い音ね、ではカエルさんを塗りましょう。何色にする?
「赤!」
・・・・・
確かに中南米には そういうカエルもいますが(ヤドクガエル)
4歳児がそれを知っているのかどうか
単に好きな色なのかな?と思いつつ
次は高い音だったので 再び小鳥さんに色を塗ってもらうことに。
小鳥さん、何色にしますか?
「ムラサキ!」
好みだとしたら、4歳児としてはけっこう渋い。
次のカエルさんは「黒」になりました。
その場の思い付きなのか
本当にその色が好きなのか
その生き物にその色があると知っているのか
かなり興味深いです。
今後 この生徒さんがどんな演奏をするようになるのか
非常に楽しみ。