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2022/01/05(水)19:24

ゴルトベルク変奏曲のコンサート

音楽(40)

コロナのために外出を控えましょうね、という生活が長く だったらお家でピアノを弾いていればいいですよね と ここ2年くらい自宅練習時間が取れております。 仕事が休業だった時など こんなにヒマなら 通常取り組まない曲をやってみましょうと 昨年の冬、楽譜を購入したのが J.S.Bachの『ゴルトベルク変奏曲』でした。 (​昨年2月に記事書いています​) 変奏曲なので テーマのアリアも変奏曲も 一曲一曲は そんなに長くなくとも (変奏が)30曲もあるので 真面目にリピートすると間違いなく80分は超える。 ですが、マイペースでこつこつ弾いて楽しむ分には 1曲は短いので負担にならず取り組みやすい作品とも言えます。 そんなわけで「超マイペース」で練習を進めておりますが ある日、ふと思い立って大阪のコンサート情報を調べていたら なんと、『ゴルトベルク変奏曲全曲演奏』のコンサートがある。 しかもチェンバロで演奏する、という。 これは聴きたい。なんとしても聴きたい。 場所は大阪市内『大阪倶楽部』というレトロビルのホールでして 以前バロックダンスの公演があった時 行ったことがあります。 (もともとバロック関係の公演が多い場所なのかもしれない) パソコンから予約し コンビニでチケットを発券してもらって いそいそと、出かけてまいりました。 やはり かなり貴重な演奏会ですので コンサート会場、開場は開演の1時間前なのですが その更に30分前に行列ができております。 (自由席なので いい席は早い者勝ち) 1時間前に会場へ入りますと 中では調律師さんがチェンバロの調律中。 かなり繊細な楽器で すぐ狂ってくるので 直前ぎりぎりまで調律するのでしょうね。 (この後休憩時間にも再度調律されていた) 今日演奏されるのはチェンバロ奏者の高田泰治さん。 チェンバロは二段鍵盤のものでした。 演奏が始まりますと、しっかり全曲リピートしていまして 当然、2回目は装飾音を変えて変奏 2段鍵盤なので 上鍵盤・下鍵盤を使い分け 更には楽器の設定そのものを操作して音色を変え やっぱりピアノとは全然別物 むしろオルガンに近いかもしれないな という印象を受けました。 長い曲なので、丁度中間で休憩時間を取り 全曲演奏し終えるまで 2時間くらいはかかったでしょうか。 いやー堪能しました。楽しい。 「ゴルトベルク変奏曲」は 不眠症の伯爵のためにBachが作曲し それを伯爵お抱えのチェンバロ奏者ゴルトベルクくんが夜な夜な弾いた という逸話がありまして 「それは嘘だろう」とは思うのですが (ゴルトベルクくんは当時14歳くらいの少年で  この曲を弾きこなすほどの技量は無かったと思われる) 会場のお客さん達の 半分くらいは寝落ちしているようでしたので (穏やかな綺麗な響きが延々流れていますからね、気持ちはわかる) そういう逸話が生まれてしまうのも さもありなん、とは思いました。 ちなみに この曲 レッスンではないですが 門下生が集まっての試演会(内輪の発表会みたいなものです)で テーマと初めの方の変奏のみ演奏を披露してみたところ お師匠さまから「向いているんじゃないの?」 とのお言葉をいただきました。 そんな事を言われると レッスンに持っていってしまいますが いいのでしょうか。

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