卵って遺伝子組換え食品なんですか?いきなり核心にせまった質問ですね。もし、これが本当だったら「えっ、マジ!」と思う方もおられると思います。 業界的にはこれが大々的に消費者の方に認知されると卵の消費量が落ちる可能性もあるので鶏卵関係の立場としてはあまりおおっぴらにしたくないでしょうけど・・・、でも思い切ってぶっちゃけちゃいますね。 ほぼその通りです!! 中には違うものがありますが全体的に見れば例外的な卵は微々たるものです。ほとんどの卵は遺伝子組換え食品をメインに食べている鶏から産まれた卵ですよ。 卵って確かに食料の自給率でいえばほぼ100%なのですが実は鶏に限らず日本の畜産関係すべて餌というのは輸入したものでまかなっています。 国産の原料でまかなえる量は微々たるもの(汗) 特にトウモロコシや大豆といった日本人になじみのあるものはほとんどがアメリカ産です。そして、アメリカといえば、そう、遺伝子組換え作物を積極的に世界に広げようとしている国の筆頭です。 話がちょっとそれたので本題の卵に戻します。 鶏さんの餌は主にトウモロコシを与えます。比率でいうと全体の大体6割以上をトウモロコシがしめます。そして、そのほとんどがアメリカより輸入されます。 つまり、何も指定せず養鶏場がトウモロコシを注文すると100%の確率で遺伝子組換えされたトウモロコシが届けられます。 そして、それを鶏たちが毎日食べて生産された卵を我々は日々食べているのです。 トウモロコシに限らず大豆もそうです。 トウモロコシと大豆で餌の7割くらいを占めますから。 よくスーパーで非遺伝子組換えの大豆を使用とか、飼料を使用してますって表示してあるものがありますよね。これらは別ルートで区別されて輸入されたものを指定して購入して使用しています。 もちろん、別ルートで管理しているものだから価格も高い。平均して2割くらいは高いです。 ですから、わざわざパッケージに表示して違いをうったえているのです。 逆に何も表示されていないものはね 「確実に遺伝子組換え作物を使用しているはずですよ!!」 皆さんも一度卵のラベル表示をこの遺伝子組換え作物かどうかに焦点を絞ってよく見て下さい。ビックリすると思います。ほとんど表示がないですからね(汗) つまり、店頭に並んでいる卵の大部分は遺伝子組換え作物をずっと食べて育った鶏の卵です。 もちろん、中身の方も命の源となる卵ですからこの遺伝子組換え作物の成分がぎゅーと凝縮されているのは説明するまでもありません。 どうでしょう? この餌の部分に焦点を当てただけでも大部分の卵は安全性に疑問が残るわけです。これに京都で話題になった鮮度の問題を含めるとちょっと怖いでしょう? 「じゃ、もう卵って食べない方がいいの?」って思われる方もいるでしょう。 大丈夫です。ご安心ください。 安全な卵を生産している養鶏場はけっこう全国各地にあります。 ただ、知られていないだけです。だって、宣伝しなくても口コミでファンが増えていってますから。 残念ながら大手はコストの面から考えてこの遺伝子組換え作物の使用を止めるのは難しいでしょう。 その一方で小さな養鶏場は価格面では大手に逆立ちしたってかないません。結果として大手が出来ない安全性や品質を追求していく方向で卵を生産してそれを理解してくださる方に販売するという流れの二極化が進みます。 こうのような安全性を追求した卵を手っ取り早く購入するには生協関係の卵を調べて見るといいでしょう。 それも宅配部門の卵の方が確率が高いでしょう。 会員にならないといけないデメリットがありますが、○○クラブ○協の卵が取り扱っている卵は安全性や餌の内容などの基準が高くて非遺伝子組換え作物を使用しているものに限定しているはずです。価格もそこそこなので購入しやすいのではないでしょうか? 追伸 別に私は大手を攻めるという気持ちは全くありません。一定の品質のものを安い価格で提供するという面では非常に効率的だと思います。ただ、卵でも何でも食品の品質を観る基準というものが商品を選択する上で必要だと思いますのであえてお話してみました。 特にお子さんにアトピーなどのアレルギーを抱えている方ならばなおのこと。 卵でもピンからキリまであって見た目はいっしょでも中身が全然違うなんてことはよくありますから。 同じ卵でもアレルギーが出やすい卵と出ずらい卵というものが世の中には確実にありますよ。この内容が少しでもお役に立てれば幸いですね。 |