2003/08/22(金)15:26
東京ランチェスター戦略社長塾は猫の皮をかぶった虎だった!!!
いまや楽天日記で話題の人、上原氏主催の東京ランチェスター戦略社長塾に参加してきました。これもまた有名な関東ランチェスターNo.1の西村先生をファシリエーターとしてお迎えしての貴重な講座です。私は前々からランチェスター経営の竹田先生より直接ビデオやテープを勧められて、ランチェスター戦略についてはいろいろ勉強してきたつもりでした。当然今回の戦略社長塾で講義されたことも知識としては知っていたつもりでした。講義の最中も、いちいち内容にうなずきながら、それでいて心の中では「うんうん、知っているよ」と言い続けていたんです。全二回の講座のうち、初回が終わった段階では「今更知っていることを繰り返してどうなるんだろう」という疑問があったことは否めません。無駄じゃないけど、それほどインパクトのある講座ではなかったよなと。ところが結果が違った!!!8/7に初回の講座を受けて翌日の午前中には自社の戦略が180度変ってしまったのです。それまでの自社の戦略。自分としてはここ2年ほどの間に、目標設定や決断、感情のコントロール、リーダーシップ、コミュニケーションなどのモーティベーション系の勉強と、顧客獲得のためのマーケティング系の勉強を、集中的に学んできました。僕は前職がマクドナルドのマネージャーを社員として10年近く勤めてきましたので、マネージメントはそれなりに自信がありました。けれどマーケティングはほとんど会社がやっていました。だから自分の最大の欠点がマーケティングだったのです。それがこれらの勉強によって欠点が改善されてきたと同時に、会社の業績が急上昇しました。マーケティングと目標設定と決断のスキルを持ってすれば、自分の思うがままの業績を目指し、実現させることができる。そう考えて、実は今年度の自社の業績目標は対前年300%に設定していました。ところがその目標を実現すべく画策していると、それまで見えなかったいろいろな問題が噴出してきたのです。これまでと質の違う顧客が増えてきたために、まったく異質のクレームの発生。絶対自信を持っていたはずの商品に対するクオリティのクレーム。拡大する業務に対応するため、それまでのアットホームな社内の雰囲気から、管理官僚的なシステムの必要性の増大。それでもこれらを拡大のための課題と考え、自分のモーティベーションを高め、マスト思考によってどうにか乗り越えようとがんばってきました。つらくても、それはマスト思考の欠如だ、これが自社が大きくなるためのステップだと言い聞かせてきたのです。それが初回の講義を聴いて、翌朝出社したときに思ったんです。「まてよ、これって、自分が求めるような会社になるのか?」って。本当に僕が求める会社とは、顧客に喜ばれ、従業員が生きがいをもって働き、高収益を上げながら、社会的に高い存在意義を認められるような、そんな会社です。業績が拡大しても、人事管理、財務管理、品質管理など管理コストの増大によって必ずしも収益性は高くなりません。そして今よりも何倍も忙しくなります。それに商品の乱売によってクオリティは確実に下がっていきます。それが企業の進化論だという人もいますけど、私の目的は売り逃げすることではありません。永続的な社会的意義の高い企業を育てることです。今の顧客を裏切って、どうして社会が意義を感じてくれるでしょう。それまでもやもやと感じていた違和感がようやく言葉になりました。だから方向を変えることにしたのです。業績拡大から、内容充実へ。うちの会社は健康セミナーがメイン。これまではセミナー参加者を増やすことが大切でした。これからはセミナー参加者に深い満足を感じていただくことを一番重視します。「本気で健康づくりをしたいのなら、日本でもっともハイグレードなセミナーは青春大学だ」そう誰でもがトップオブマインドに上がるような、そんな会社作り、セミナー作りを目指していきます。マーケティングの戦術でたくさんの方々とのコミュニティは作りつづけていきます。今は青春大学のレベルが不足して受講してくれない人も、内容が充実していけばおのずと理解されるようになっていくに違いありません。業績は無理に小手先で伸ばさない。会社としてのクオリティをアップさせることによって、身の丈の業績を上げて行こう。そのように考えました。これまで勉強してきたモーティベーション系、マーケティング系の戦術を使えば業績拡大は可能です。だからそのような勉強にばかり目を向けていました。そういう視点から見ると竹田ランチェスター戦略は手ぬるいように感じていました。ところが会社のクオリティを上げるという視点から見ると、竹田ランチェスター戦略は本当に宝物のような輝きを持っていることに気づいたのです。だから翌日の午後、ケニーさんと仕事の話をしたとき、開口一番僕が言った言葉が「戦略を180度変えることにしました」無論、ケニーさんが賛成してくれたことは言うまでもありません。どんなによい勉強であっても、自分のレベルとタイミングが合わないと役立てることができない。それを実感させられました。