コントラバスアンサンブルびわバス団 ライブ in 守山 Part.X (出演:2020/7/4)
COVID-19により、音楽の世界はぐしゃぐしゃになってしまいました。私個人も、2月後半から演奏会のキャンセルが少しずつ始まり、3月のコントラバスアンサンブル関西親睦演奏会を最後に全面休止モードに突入しました。5月で自粛期間は終わったものの、オーケストラは9月公演分まではすべてキャンセルもしくは延期が決定しています。しかし私たちにはコントラバスアンサンブルがある!7月に開催予定していた記念の第10回守山ライブ、会場の守山市駅前総合案内所さんの「やりますよ!」という力強いお言葉をいただき、予定どおり開催の運びとなりました。コロナ後初ステージです。記念すべき10回目のライブは、色々な意味で記憶にも記録にも残りそうです。《コントラバスアンサンブルびわバス団 ライブ in 守山 Part.X 》日時2020年7月4日(土)場所守山市駅前総合案内所(JR守山駅直結)曲目(括弧内は私の演奏パート)・ネスカフェゴールドブレンドのテーマ(八木正生作曲) (1st)・箱根八里(4th) ・みかんの花咲く丘(1st) ・朧月夜(2nd) ・浜辺の歌(-) 効果音担当・ふるさと(3rd) ・上を向いて歩こう(1st)・蘇州夜曲(2nd)・また君に恋してる(2nd)・アベベルムコルプス(-)・千本桜(2nd)(アンコール)・琵琶湖周航歌(2nd)・六甲おろし(2nd)当日の演奏は、以下のリンクから聴く(一部見る)ことができます。また曲目リストのリンクから、個別の演奏録音に跳ぶこともできます。https://www.youtube.com/playlist?list=PL9tON5ciGv0Rt7JcIbqXAfWMN_kgix-1I 演奏曲目通しての私のと使用楽器、弓は以下のとおりです。・仏弓、4弦(自楽器) エクステンダー未使用 演奏場所は、ここ2年は「セルバ守山」の地下、「チカ守山」のパブリックスペースでしたが、第10回はこれまでの「守山市駅前総合案内所」に戻っての演奏となりました。ステージの広さ、客席の広さはチカ守山の方が上なのですが、小ささによるほどよい残響と合奏のしやすさ、パイプ椅子の配置でもって客席の間隔をコントロールできるという今の時勢に合ったスタイル、そして何より第1回のライブからびわバス団を支え続けてくれた、という御礼の意味もあり、今回はここしか考えられませんでした。 ソーシャルディスタンス、という間隔を空けての座席配置となり、例年だと20~30席くらい用意できる座席は、今回は約10席と限定させてもらいました。それでもアフターコロナ直後、しかも開催を決断して宣伝に入れたのは6月になってからということで、正直お客様は来ていただけるのか、と心配でした。 しかし実際にイベントを立ち上げると「聴きに入って大丈夫?」「座席ある?」というお問い合わせもいただき、当日は遠方からのお客様も含め21名ものお客様にお越しいただきました。その中には、いつも遠くから応援に駆けつけてくださる、北陸のOさんとそのお友達、名古屋親睦演奏会のリーダーMさん、桑名での名古屋親睦演奏会常連さんのWさんなど、関西親睦演奏会でもお世話になった方がもいらして、弾いてて心強かった(怖かった(笑))です。 ステージは写真のとおり横には8m程度で通常ならぴったりくらいですが、今回は奏者も間隔を開けることとなり、深い半円形(馬蹄形)の形に並びました。また、演奏を通じて、パートにかかわらず演奏場所は固定し、上手からAs-Ya-Ka-Ko-Taという並びでの対応。そのため奥のメンバーの音がマイクから若干遠くなってしまいました。またマイクに入りやすい両翼のうち、Asさんは今朝楽器を正面から倒すというアクシデントがあったようで、雨模様と相まって楽器の鳴りがもうひとつ。結局録音ではやたらTaの音が入っているという、ちょっとアンバランスな感じになってしまいました。当日の録音は上のリンクからご覧(お聞き)ください。 今回のメンバーは5人。リーダの山田氏、守山初登場の水野氏、今回唯一私と共に初回から参加の桂氏、ギリギリで参加を決めてくれた小坂さんと、昨年忌引きからの復帰の滝、という構成です。そしてリハーサルからうちの嫁がスタッフで色々と助けてくれました(感謝)。 曲目の解説と、過去の全演奏曲目を掲載したプログラムを作成し、当日のお客様に配布しました。こちらにそのpdfデータをがありますので、曲目の詳細等ご参考としてください。 びわバス団Blogから、第10回プログラム(pdf) 冒頭のネスカフェはびわばす団のオープニングを飾るテーマ音楽で、この守山でも10回すべてのオープニング曲として演奏しています。今回記念と言うこともあり、1stを弾かせてもらいました。桂さんの鉄壁のバスラインと数小節しかないのに以外に難しい2ndパートを担当した初登場 飛鳥嬢の健闘で、満足いく仕上がりとなりました。 そして前半は、唱歌を5曲演奏。私は4番、1番、2番、降り番、3番。ネスカフェの1stからいきなり最低音部の4thというのは、結構ギャップあり大変でした。降り番の「浜辺の歌」では降り番だったはずが「効果音の追加をしてみよう」ということから、楽譜の1/2番あたりに書かれていた波の音の真似(表板を手のひらで擦る)からはじまり、かもめの鳴き声(G線の指板切れ目あたりの高音でグリッサンド)、船の音などを入れてみました。「ふるさと」では、フレーズの切れ目で何故か次のフレーズの入りをアウフタクトと思い込んでしまい、大きく飛び出す事故を演じてしまいました・・周囲が動じずにインテンポで進めてくれたので、助かりました。・・すみません。 引き続いては歌謡曲(死語か・・J-POP?)3曲。上を向いて歩こう、蘇州夜曲、また君に恋してると、時代を大きく隔てたものです。 「上を向いて歩こう」は、リズミックな4thのスラップ奏法と口笛を模した1stのハーモニックス奏法が印象的な、「コントラバスアンサンブル地ひびき」さんの名アレンジ。お客様も一気にノリが良くなってきたような気がしました。 次の「蘇州夜曲」は小坂さんのポルタメントたっぷりで空気を含めた音色の旋律が、曲にぴったりの雰囲気を作り、これも好評。 そして今回唯一の五重奏(アンコールも5人で弾きましたが、これは四重奏のパートを重ねたもの)である「また君に恋してる」。前出「地ひびき」さんのレベルアップとアテ書き編曲で、難易度は高いけど非常に演奏効果の高いアレンジでした。特にベースラインの進行が素晴らしく、リハーサルでも案内所の皆さんが手を止めて聴いて下さり、最後には(リハーサルなのに)拍手までいただいてしまいました。演奏する側、聞く側とも満足高い曲でした。 最後2曲は、びわバス団らしく両極に振った2曲。 まずは今回唯一のクラシック曲となった、アヴェ・ヴェルム・コルプス。コントラバス四重奏の定番曲でもあり、先日の関西親睦演奏会でも師への思いを込めて演奏した曲でもあります。ここでもCOVID収束への思いと無念にもこの病で倒れた方々への鎮魂の思いで演奏することとなりました。私は降り番でしたが、これも小坂さんの思いが詰まった1st演奏で、良い演奏となりました。 そしてメイン曲として置いたのは「千本桜」。昨年のピアノ発表会での演奏後にリベンジを誓った飛鳥嬢の願いをかなえての再演となりました。私の担当した2ndでさえ、音符真っ黒でハイトーンが続くことから譜めくりができず、この曲のためだけにもう一本譜面台を用意して4ページ見開きにしての演奏です。 いきなり冒頭2ndでトチってしまいケチを付けてしまいましたが、以降はリベンジを誓った飛鳥嬢の奮闘で勢いのある演奏となりました。(私のソロはさておき・・) しっとり系の多かった今回の曲の中では飛び抜けてアグレッシブな曲だったことから、アンケートでもその勢いが好評でした。 アンコールは、どちらも定番となりました「琵琶湖就航歌」と「六甲おろし」。密かに我が贔屓のカープも入れ込んだセリーグメドレーを考えているのですが、今回も間に合いませんでした・・1月の名古屋では是非お披露目したいものです。 その後は普段なら「親睦モード」というグダグダな集いになるのですが、今年はCOVIDのこともあり心配していました・・が、案内所さんの寛大な措置で無事挙行。 コロナのせいで入部の遅れた初心者の弦バス希望者1名の指導(桂さん対応)と、はるばる遠方から「弓と楽譜を持って」(確信犯)来訪くださった方々と、その楽譜での初見演奏。(山田さんと滝対応) 取り上げた曲は「パイレーツ・オブ・カリビアン」と「琵琶湖就航歌」でした。 こうしていつものように和やかにグダグダと雨上がりまでの時間(演奏中に土砂降りになってしまってました)を過ごすことができました。 いつもなら多忙なメンバー(土日はオーケストラの練習や本番が目白押し)ですが、今回はアマチュアオーケストラの活動がほとんど止まっていることから、演奏後(宴会にならない程度の、距離と節度をもって)隣のチカ守山階下のカフェ(チカカフェ)にて反省会を行いました。お茶だけです。 チカ守山さんは前回、前々回のライブ演奏場所でもあったことから、勝手もわかってきました。これからは、ここでの反省会が定番になるかも知れません。 守山ライブは区切りの10回目ということで、私も関与の度合いを下げて引き継いでいける形を作っていきたいと思っています。その中で守るもの、変える物が出てきてくることと思います。来年はいつもどおりの開催ができることを祈っております。 びわバス団はこのあと、当初は6月開催予定だったステージ(とあるお寺からのお誘い)が延期になったものの出番待ち(9月?10月?)、そして例年1月の東海親睦演奏会、ひょっとしたら本部親睦演奏会が12月になったので、どうなるか、という活動予定になります。まず何はともあれ、COVIDが落ち着くことを祈るのみです。過去の演奏経歴です(メイン曲のみ)。通算353ステージ目。■黒うさP:千本桜 ・2014/06 アンサンブル・びわバス団 Live in 守山 Part IV 守山市駅前総合案内所・2019/11 アンサンブル・びわバス団 オータムコンサート(井上幸子門下ピアノ発表会) 草津アミカホール(四重奏版)・2020/07 アンサンブル・びわバス団 Live in 守山 Part X 守山市駅前総合案内所 (四重奏版)■びわバス団での演奏履歴(通算30ステージ目)は、リンク先のホームページをご覧ください。http://biwabass.g2.xrea.com/profile.html守山ライブは前回、前々回を除き、場所はすべて守山市駅前総合案内所となります。