9月4週連続、5ステージ目の本番、もう未知の領域です(笑)びわバス団始まって以来の、レストランからのディナー演奏依頼(そういえばびわバス団の立ち上げは、
町屋カフェでのクリスマスコンサートでした)。しかもステージは依頼から約10日後、屋外、夜間という色々困難な条件がありましたが、
8日の守山ライブのメンバーがほぼ揃ったことから、課題をクリアでき、お店の皆様の手厚いサポートも頂いて楽しいライブが実現できました。
日時
2018年9月24日(月祝)
場所
フランス料理店「La Belle Vue」
~ラ・ベルヴィ~
滋賀県守山市今浜町2624-159
お問い合わせ
TEL: 077-535-1974
曲目(括弧内は私の演奏パート)
・ネスカフェゴールドブレンドのテーマ(八木正生作曲) (-)
・箱根八里(文部省唱歌)(4th)
・虫のこえ~村祭り(文部省唱歌)(-)
・朧月夜(文部省唱歌)(3rd)
・暴れん坊将軍のテーマ (2nd)
・赤穂浪士(NHK大河ドラマ)(1st)
・必殺!オープニング曲 (1st)
・グリーンスリーブス(2nd)
・パッヘルベルのカノン (3rd)
・5つのタンゴ(ピアソラ) (4回目)
1.J'attends(さよならもいわずに) (-)
2.La Misma Pena (1st)
3.Saint Louis en L'Ile (1st)
4.Guardia Nueva (1st)
5.Adios Nonino(さよなら、父さん) (-)
・六甲おろし(アンコール)(2nd)
・琵琶湖就航歌(アンコール)(1st)
演奏曲目通しての私のと使用楽器、弓は以下のとおりです。
・仏弓、4弦(自楽器) エクステンダー未使用
演奏場所は、フランス料理店「La Belle Vue」(ラ・ベルヴィ)さんの2階テラス。琵琶湖大橋のほど近くで近所にはマリオットホテル(旧ラフォーレ琵琶湖)などのリゾートホテルや、「明るい廃墟」から復活して話題となったピエリ守山などがある、ビーチリゾートの一角です。その中でも一番湖寄りの区画に位置していますので、テラス席からは琵琶湖が手に取るように見えます。
もちろん屋外ですから、残響は0。ただ床が薄い板張りなので、エンドピンからの振動はよく届くようで、音としてはテラス席(テーブル4つ)だと十分な音量となり、ちょっと意外でした。
また日没が予想された(観月会ですから、当然日没後ですよね)ことから、譜面の照明(先日のLEDライトがまた登場)、風対策の洗濯ばさみ(足りなくて、桂さん所属のバンドのものを若干お借りすることになりました)など、普段ない対応が求められ、なかなか刺激的でした。
ステージのテラスには照明を追加していただくなど、ベルヴィさんにも色々助けていただきました。
(お店の外観。テラスは中央階段上がって右手)
お声がかかったのが、守山ライブが終わって動画などの編集ができあがった直後の週末。最初はメンバーからも(もちろん私も)「フレンチレストランのディナーとコントラバスアンサンブルって・・ミスマッチじゃないか」という不安があり、あの(笑)ライブの動画をご覧いただいた上で判断いただくこととしました。結果は意外にもOKとのこと。
そこから団長山田氏が下見と打ち合わせにレストランに伺い、プロジェクトは進み出しました。とはいえ、予約締め切りの22日までの告知期間は1週間弱しかなく、お客様がいらっしゃるかどうか、不安な中での開催でした。
それでも何人かのお客様のご予約が入り、さらにレストランのオーナーご夫妻やスタッフの方も参加くださって、4テーブルの席をお相手として演奏することとなりました。
ステージは写真のとおり、テラス席の後方L字形のところに陣取り、3,3で折れる形となりました。演奏スペースとしては十分ですが、テーブルまでの距離も近く、降り番のメンバーが楽器を置いたり端に移動したり、というのは難しい状況。そのため、守山ライブ等では曲によって入れ替わりしていたのをやめて、デイケア演奏の時のように固定位置での演奏としました。残響がないことと相まって、1番や4番が隅っこに座っていた場合、反対側のメンバーにはやっている音が聞こえない、というアンサンブル的には決して恵まれた状態ではありませんでしたが、隣のパートを聞きながら何とか合わせ込んでいくメンバーが多く、この辺は「さすが」経験値の高いメンバーでのアンサンブルでした。
私は客席に向かって(下手側から)3人目、ほぼ中央の位置でした。
今回のメンバーは6人。8日の守山ライブのメンバーから、ゲストの南嬢、アレンジャー加納氏が都合がつかずお休みとなり、替わりに守山ライブでスタッフ参加してくれた桂氏が今度は演奏で参加することとなりました。
当初は南嬢の穴を埋めることを中心に、デュエットの曲差し替え(山田氏とのデュオとし、曲も親しみやすい「グリーン・スリーブス」へ変更)、タンゴは小坂♀氏が1,5曲目の1番を想定しておりました。結局桂氏には、加納氏の抜けた穴を全部埋めていただいた上に、タンゴ1,5曲(これは東海では桂さんが演奏したパートでもあり)の4番も小坂さんのパートシフトによりフォローいただきました。
練習は当日1回のみ、という厳しいスケジュールかつ新曲も混じるにもかかわらず見事なアンサンブル、そして練習場の手配から屋外対応の洗濯ばさみ調達まで、まさに桂さんの大活躍のおかげで何とか演奏しきれた感じです。
なにせ10日間では練習もほとんどできないので、曲目と演奏パートは守山ライブをほぼスライドさせました。なので何とか間に合ったわけですが、今後もこんな感じで直前にお話しいただくのはなかなかキツいものがあります。今回はほんとラッキーだった、としか言いようがありません。
冒頭まずはお店のスタッフからご紹介いただいて、演奏スタート。
曲順も守山ライブのままでプログラムを提示していたので、それに沿っての演奏です。
ただし、今回は2部(飛び入りステージ)なしに1時間半位を我々のみで持たさないといけないので、繰り返しはフル演奏とし、できるだけ長い尺での演奏を目指しました。
守山ではMCは山田氏と加納氏での交替でしたが、今回はほぼ全部を山田氏での語りとなりました。
このMCが硬軟取り混ぜた絶妙の語り口で、お客さまからもお店のスタッフさんからも大変好評でした。
まずはネスカフェ・ゴールドブレンドのテーマから。
お客様は「昭和」をしっかりご存じの方が中心でしたので話も進めやすく、唱歌へのつなぎも上手く進み、箱根八里、虫の声へと。
虫の声では、前回の反省からお客様の反応を見ながら、各セッションをゆっくり入る、を目指しましたが、なかなか演奏の方に余裕がないと、こういう心の余裕が出てこず、難しいところです。
唱歌の最後は「朧月夜」曲自体は春霞の朧月夜を歌ったものですが、今日の十五夜は残念ながら曇り空、まさに朧月夜の風情で、ぴったり合った(偶然です)選曲となりました。
(ラ・ベルヴィのスタッフの方による写真、その1)
引き続いての昭和レトロ後半は、守山ではパーカッション導入したり南嬢のムチがうなったり、とハチャメチャしたところですが、今回はフランス料理を召し上がっているシチュエーションなので、かなり抑えました。(笑)
ムチは楽器用のものではなく、コントラバスのバルトークpizz(ただし弦を中途半端に押さえて、音程感を無くす)で代用し、ヴィブラスラップ(かーっ)だけは、再度八幡市民オケの方からお借りしました。
「時代劇」といった瞬間にお客様の食いつきが変わったので、曲は皆様楽しんでいただけたのではないかと思います。
ここで突然お客様の1人が私に
「君・・滋賀医大のコンサートによく出演してないか?」との突っ込み。私も虚を突かれて「はぁ」と言う答えから始まったのですが、
「オーケストラではなんか難しい顔して弾いてたのに、今日は終始ニコニコしているので暫くわからなかった。」とおっしゃいます。そして隣で弾いていた桂氏にも「君もさきらのステージで見たことある」とのことで彼が守山の有名なビッグバンドに所属していることを告げると、そのお客様、さきらの演奏会に足繁く通っておられるそうで、滋賀医大オケの定期演奏会や、ビッグバンドのクリスマスコンサートなどの常連さんだったようです。悪いことはできないものです(笑)。
実は桂さんも滋賀医大オケは長く(私より長い)演奏されているはずなのですが、いつも奥で弾いてらっしゃるのでお客様は気づかなかったようです。オーケストラだとステージまでの距離が遠いこともあって、きっと難しい顔に見えたのでしょう(と信じたい)。これからはオーケストラでも営業スマイルを絶やさないようにします(笑)。
ここから後は、クラシック系中心の出し物。
デュエット枠、守山の時のプチ・スケルツォは南嬢がいないこととベースの人ウケな曲なことから、今回のセットで1番が少なかった山田さんに上を弾いてもらって、ポピュラーな「グリーンスリーブス」を演奏しました。
その後は私は降り番だった、パッヘルベルのカノン。今日の練習で小坂♀さんから突然「タンゴ弾くのでこちらがしんどい」と言われて、私が3番を弾くことに。
1月の東海親睦演奏で弾いたとはいえ、楽譜もあるとはいえ、いきなりすぎ。。。ですが、何とかトライ。本番ではLEDライトを付けたのですが、楽譜が大きい(B4サイズにコピーしてました)ことから光が十分に届かず、楽譜の暗い部分で1段読み飛ばししてしまい、本番でカノン(4小節ずれ)が一気に追いついてしまい、2ndとユニゾンになってしまいました(笑)。おかしいのに気づいて慌ててまた4小節戻して弾いて、最後は定められた終点で着地できましたが、冷や汗ものでした。
そしてメイン曲の「5つのタンゴ」。これも結局守山で当日ムチャ振り(笑)された3曲目は今回も弾くことになってしまい、なかなか重労働となってしまいました。
私のフィニッシュである4曲目が終わってやれやれ、となり楽譜をめくって(それまでは降り番の曲も楽譜を追っていた)次のアンコールに譜面をめくって洗濯ばさみで楽譜を留めたところでアクシデント発生。小坂♀さん(1st)の譜面が風で飛んでしまいました。2番以下で何とか曲を進めている中楽譜を拾って復帰できましたが、同じ譜面をもっていただけに、その時も楽譜を追っていればすぐにフォローできたのに・・・と悔やまれてなりません。
全曲の終了後の拍手はノリよく、アンコールプリーズ、でしたので、喜んでのアンコール。
曲はこれも守山と同じ、「六甲おろし」と定番の「琵琶湖就航歌」。「六甲おろし」では、「こんな曲も出来るんか」というような驚きの空気もあり、イケイケで演奏できました。
結局演奏時間は1時間半くらいは行ったでしょうか。バスアンサンブルでこれだけ行けるようになるとは・・守山の当初、30分の演奏でひーひー言っていたのが嘘のようです。
(ラ・ベルヴィのスタッフの方による写真、その2)
終演後は、なぜか第2部のように楽器を触ってもらったり、試し弾きしてもらったり、という光景もありましたが、奏者は控え室に下がって着替え、片付け。お客様がお帰りになったあとで、レストランからメンバー向けにお食事(ディナーコースではありません。ランチメニューの一つでした。さすがに美味しかったです)を用意してくださったので、それを食べながらの感想戦をさせてもらいました。スタッフの皆様には、終始お世話になりっぱなしでした。オーナーからも帰り際にご挨拶をいただき、恐縮しまくり。皆さん親切な方ばかりで、ほんといいお店でした。ありがとうございました。
さぁ、次回はあるのか・・
屋外、夜間という慣れない環境でかなり厳しい事故を続けた演奏だけに、まったく予断を許しません。(笑)
とりあえず団としては。。打ち上げ企画。そしてその先は東海親睦会!
過去の演奏経歴です(メイン曲のみ)。通算317ステージ目。
■ピアソラ:5つのタンゴ
・2017/11 八幡市民オーケストラCbパート 親子コンサート&室内楽の集い(1,3曲)
・2018/1 アンサンブル・びわバス団 Cb.アンサンブル東海支部親睦演奏会(1,3,5曲)
・2018/9 アンサンブル・びわバス団 Live in 守山 Part VIII (2,3,4曲)
■びわバス団での演奏履歴(通算24ステージ目)は、リンク先のホームページをご覧ください。
http://music.geocities.jp/biwabassi/profile.html
守山ライブは今回を除き、場所はすべて守山市駅前総合案内所となります。