コントラバス演奏記

2020/12/31(木)22:59

2020年総括

音楽雑感(59)

コロナで大変なことになった一年。ボツになった演奏会は数えないことにします。 どこも編成を絞って団員中心の演奏会でなんとか開催を模索する中、諸事情で自オケを休団していた私は、最終的に一旦卒業(中退?)となり、これだけオケの演奏会のお声がけ少ない年はいつ以来、という感じになりました。そんな中、コントラバスアンサンブルは、少人数、十分なディスタンス、少ない観客(汗)と、withコロナにベストマッチ(笑)の演奏形態として、いつものような活動を行うことが出来ました。  リモート演奏も含め、びわバス団がなかったら‥と思うとゾッとします。逆にリモート演奏のおかげで、自分の演奏に向き合うこともでき、有意義な一年だったかも知れません。オーケストラ演奏は少なくなりましたが、念願の曲(白鳥湖、ジュピター)が演奏出来たり、初めてや久しぶりの舞台が踏めて、貴重な体験を積むことができました。 ■1月 ・​​コントラバスアンサンブルびわバス団​(服部元:日本民謡の主題による組曲 他)​   桑名市民会館小ホール   コントラバスアンサンブル東海支部親睦演奏会に、昨年に引き続きびわバス団で3回目のエントリー。こちらのメンバーも若干入れ替わり、各メンバーとも大きな刺激をいただいてきました。 演奏は前年の反省も踏まえ、さらに技術的に余裕を持てる得意ネタ「日本民謡組曲」をチョイス。この曲の伝道師を自認する私としては、この曲を世に問えたことと、若手の1st演奏により曲を次代に伝えられたことが嬉しかったです。 ・​京都プレザントオーケストラ (「魔笛」序曲、未完成、フランク交響曲)​   京都こども文化会館大ホール 指揮:仙崎 和男  とうとう閉館してしまったこども文化(エンジェルホール)に、閉館前に立てたことは感慨無量です。学生時代からリハーサルや府立大・府医大・工繊大オケなどでお世話になった懐かしのホール。最後はまさかの「エキストラ首席」でお別れすることができました。びわこフィル以外で嫁と共演するのも久しぶりでした。 ■2月 ・​​墨染交響楽団​(「フィガロの結婚」序曲、「パリ」交響曲、べー7)​   京都市呉竹文化センター 指揮:大島 正嗣  コロナの状況が少しずつ厳しくなってきた中、小編成の曲目で準備していたことが幸いし(トロンボーンメンバーの英断は凄い・・他のオケではなかなか真似出来ない)、なんとか演奏出来ました。ベー7は4楽章でHipShot下げっぱなし(=G-D-A-C調弦)での演奏でトライし、C線の威力を楽しめました・・が、かなりしんどかったです。 ・​アンサンブル・モーツァルティアーナ​(「白鳥の湖」全曲)​   いずみホール 指揮:寺嶋 陸也 バレエ:張 緑睿/芦田 京子  学生時代以来のアンサンブル・モーツァルティアーナ、初めてのいずみホールステージ、そして念願の「白鳥の湖」全曲。コロナでの自粛前に素晴らしい機会を与えてもらいました。T木兄には感謝してもしきれません。モーツァルティアーナさんは仕上げまでの合奏練習回数が比較的少ない(それでもできてしまうメンバーが勢揃いな)のですが、白鳥湖は個人的にもっと練習したかったなぁ‥ほんとに夢舞台でした。録音欲しい。 ■3月 ・​コントラバスアンサンブルびわバス団(六甲おろし 他)​   大津市民会館小ホール   いよいよ日本でもコロナ蔓延が本格化してきて、オーケストラの演奏会キャンセルが目立つようになってきました。そんな中、「これだけは」として立ち上げにがんばってきた「コントラバスアンサンブル関西支部親睦演奏会」をついに開催することが出来ました。コントラバスの恩師、西出先生の一周忌の行事としてご遺族の奥様、お嬢様のご臨席もいただいての開催となり、感無量の一日となりました。 来年も予断を許さない状況ですが、なんとか開催出来るようにがんばります。 ■4月~6月 ・​​コントラバスアンサンブルびわバス団他(フォーレ:ラシーヌ讃歌 他)​  とうとう緊急事態宣言となり、外出すら憚られるような事態に。そんな中手持ちの機器を使ってびわバス団メンバーや、東海・東京のアンサンブル親睦会メンバーとのコラボ、一人多重録画、さらにはコバケンとその仲間たちオケやオペラパークでご一緒した声楽の千尋さんなどともコラボができ、意外と楽しく・そして編集で忙しく過ごせてしまいました。自分のしょぼすぎる音程と正面に向かい合うこととなり、合奏主体の練習より遙かに密度が濃かったかも知れません。 ■7月 ・​コントラバスアンサンブルびわバス団(また君に恋してる 他)​   守山市駅前総合案内所  緊急事態宣言は解け、色々な音楽団体が演奏活動再開を模索する中、びわバス団はwithコロナでも耐性が強く(笑)、少人数演奏、少人数聴衆、ディスタンス演奏という安全さ?で、無事10回目の節目となるライブを古巣、守山市駅前総合案内所で開催することができました。参加下さった(聴く方、演奏する方、スタッフ)の皆様には感謝しかありません。この節目でもって、今後のライブ運営はバトンタッチに向けて準備していこうかと思います。 ■11月 ・​コントラバスアンサンブルびわバス団(Ave Verum Corpus 他)​   日照山 永福寺本堂  7月以降第2波の中開催を根気よく待って下さった永福寺さん、念願叶ってようやく11月、第3波が襲う直前のジャストタイミングで演奏することができました。セットリストはほぼ守山ライブと同じでしたが、メンバーが少ない分フル回転。追加のパートも埋めたので、なかなかタイトなステージでした。しかし、ライブはよいです。やはり生の演奏は何にも代えがたい。 ■12月 ・​草津チェンバーオーケストラ​(モーツァルト交響曲39番、「ジュピター」から3,4楽章 他)​   草津クレアホール 指揮:宅間 司  今年はオーケストラはないまま終わりかな、と思っていたら、思いもがけず11年ぶりの草津チェンバーさんからお声がけいただき、久しぶりの地元クレアホールで念願の「ジュピター」を部分的ながら弾かせてもらいました。それ以外のファミリーコンサートでも、「水上の音楽」や「軍隊行進曲」(オーケストラバージョン)など、初めましての名曲を色々演奏させてもらい、色々な意味でありがたいステージをいただきました。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*  音楽活動はこのコロナ下、演奏以外も中々難しく、​1月の母校オケを聴いた​後は、戦時中ですら定期演奏会を続けた母校も、ついに定期演奏会休止に。OB会もありませんでした。なので、あとは東京のコントラバスアンサンブル親睦演奏会(12/19)で、昔(アンサンブル「地ひびき」の頃)編曲したコントラバスアンサンブル曲(きよしこの夜)をとりあげてくれたくらいかなぁ。。ありがたかったです。  今年は小編成ステージにせざるを得ない事情もあり、モーツァルト、そして生誕250年のベートーヴェンが世の中的にも多かったようです。そんな中、私もモーツァルトと色々お付き合いでき、楽しく、勉強になりました。厳しい状況下、色々とお誘いのお声がけをいただき、皆様には本当に感謝です。  来年もまだ暫くはこんな状態が続きそうです。エキストラの話はなかなかいただけそうにありませんが、いただける機会をできるだけベストのパフォーマンスが出せるようにがんばりたいと思います。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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