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私は、大学で教員養成課程、つまり学校の教員になるための勉強をした。そのとき習った算数の勉強の仕方を「問題解決学習」という。児童に、1題だけ、問題を提示して、10分から15分ほど時間を与えて、自分の力だけで解かせる。そして、その後、何人かの児童が黒板まで出て自分のやった方法を発表し、ほかの児童は、それについて何か質問とか同じ考えだとかと、話し合いをする。その後、どのやり方が一番いいかを、児童たちに考えさせて、「この方法が一番いいね」という結論を出すのである。 この方法では、教科書を机の中から出させない事が多い。教科書を見たら、教科書の答えを見てしまって自分の考えは持てないというのである。この「問題解決学習」こそ、日本の子供たちの平均点をどんどん低くし、算数ぎらいの児童を多くした張本人である。 実は、この「問題解決学習」というのは、大学で、数学専門の学生専用の学習方法として、開発されたものなのである。つまり、かなりの知識と創造性を有するかなりの数学のセンスを持ち合わせていないと、手も足も出ない。この「問題解決学習」は30年くらい前から、始まった。そして、日本の教師は、ほとんど全員がこの方法がいいと信じ、研究を行い実際に授業を続けてきた。 この「問題解決学習」の授業を見ると、いつも同じ事が起こる。分かる児童が何人か必ずいて、すぐにできてしまい、手持ちぶささになる。そして、何人かの児童は、何をすればよいのかさえ分からないので、ノートは真っ白。そのほかの児童は、「考えていますよ」という格好をしていないと怒られると思い、わかっていないのだけれど、なんかかんかノートに書き込む。しかし、自信がない。 問題解決学習を真っ向から批判したのが、向山洋一という先生である。私は、この先生のことを信じている。たしかに、そうだ。これまで、見てきた算数の授業のほとんどすべてが「問題解決学習」だったにも関わらず、そのすべての授業で子供の顔が暗く沈んでいたのである。背中がそのことを訴えていた。念のために子供たちの顔をのぞいて見ても、「どうすりゃいいんだ、なにすればいいの。」という感じの顔をしていた。 私は、偶然にも向山先生のおっしゃる通り、教科書をわかりやすく教える方法を採用していた。教科書というのは、もの凄い時間をかけて、作り上げられている。教科書を見ながら、勉強するのが一番いい。 今日は、ここまでにしておく。明日は、遠山先生という人が開発した水道方式、100マス計算で有名な陰山先生のやり方などを書くことにする。 (昨日と一昨日に書いた一年生と二年生の声を出して覚える授業は、すでに教科書で勉強して、どうやればいいのか分かっているという児童にやらせる内容なんです。一番最初の授業から言わせているわけではありません。何時間か勉強した後、習熟させる時に使う唱え方の一例なんです。そのことを書かなかったため、「いきなりこんなこと言わせるの」と心配された方がおられました。説明がたりませんでした。申し訳ありません。)
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最終更新日
2008年07月30日 13時32分18秒
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