たまねぎ須永 一つ上へ

2006/04/23(日)22:05

通読:プリズナー

読書編(363)

■今日の見出し ・通読:プリズナー (今日の一言)  二眼レフカメラをいじりはじめました。  うまくシャッターがきれないなぁ~と思っていたら、説明書に読み落としがありました。しかし、付属のカメラカバーがもう一部破損したのは驚きました。買ってから半月経ってないのに。 ■最近の通読 (画像はTVドラマ版) 「プリズナー」 著:トーマス・M・ディッシュ/訳:永井淳/刊:早川書房・ハヤカワSFシリーズ/満足度:★★★★☆/1969年8月 ○どんな本?  英国BBCで放送されたドラマ「プリズナーNo.6」のノヴェライズ版。  当時のSF界の実力派が書き下ろしただけに、原作テレビドラマの不条理な世界がより極まった物語が収録されています。 ○気になるフレーズ (211頁)「白い部屋」 〈「あなたが1号ですか? あなたが?」  彼女は唇をすぼめて、こっくりうなずいた。〉(引用にあたり傍点部を下線で表している)  原作版とは違った1号の正体が明らかになるシーンです……、もしかしたら違うとは一概にはいえないのかもしれませんが。 ○ここが素敵  描写量のコントロールが利いており、いかにも「プリズナー」的な雰囲気を味わうことができる一冊です。  文字媒体ということを活かし、ひたすら古典英米文学を引用して舌戦を繰り広げる(前半の)2号と6号。  なにかといっては殴り合いに持ち込むハリウッド的英雄像とは違う緊張感が味わえます。 ○そして、こう思う  「彼/彼女」がなにを指すのか即断できないところがいくつかあった作品でした。原文を読む方々は、同一シーンに男女が複数出ていても、he/she表示だけで理解しきれるのかな。  翻訳の際にいじっていただければよかったと思いますが、そうすると、雰囲気が崩れそうだしねぇ。 ○読んだ理由  ドラマ版が好きなので。 (自己管理用スペース) ・今日の体重:76.0kg

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