夢はふくらむ。

物心ついた頃から わんこが好きで好きで、 いつか我が家でかわいいわんこと暮らしたい夢が捨てきれない。飼うことが許されないなら わんこと一緒に仕事がしたい。その夢をかなえるために一歩ふみだした。 そのアイリが先週から自宅に戻ってただいま実習中。学校では、待っていればブリーダーさんがモデル犬を 毎日提供してくれる。今では、担当したモデル犬をきれいにグルーミングして トリミングまでできるようになったそうな。  アイリが学校で最初にカットしたわんこ。 しかし、実習じゃそうはいかない。実際のドッグサロンでの実習は、技術ではなく こまごました雑用や接客など、オーナーさん（飼い主）との 信頼関係を築くノウハウも体験する。そ、わんこは一人では育たない。 オーナーさんと仲良くなることが大事。毎日、朝はやくからＪＲに乗ってお世話になっている ドッグサロンへ通っている。 「今日ね、背中をハートにしてってオーナーさんの 注文があってね、ハートの模様にカットしてたんよ。」「はぁ～～。やっぱりかわいいなぁ。」「飼うなら最初はプードルがいいなぁ。」「白いプードルね。」「はぁ～～。やっぱり犬と一緒に暮らしたいなぁ。」  次にカットしたのがプードル。前のヨーキーは フェイスだけだったけど、丸刈りもできるようになったそうな。 このプードルのリボンもアイリ作。 毎日わんこと会ってりゃ、家に帰ったときくらいは ゆっくりしたいだろうと思ったのに、アイリのわんこ欲しい病は ますますひどくなったなぁ。部活で忙しかった時はここまで言わなかったのに。人さまのわんこに毎日会ってると、ますます 「うちの子」が欲しくてたまらない。 「卒業して帰ったらさ、『ペット可のマンション』に引っ越すよ。」「うん、そうする。」  うん、そうするったって一人で勝手に引越ししちゃう気かい。一生なおりそうもないね。わんこ欲しい病は。 できることならかなえてあげたいけど。・カズヲさんの動物の毛アレルギーと、 ・チイヤの犬怖い病と、 ・コマユの犬きらい病が全部どうにかならないとむずかしいんだけど。  学校で飼育しているおさるさん。 「本当はこっちも飼いたいんよねぇ～～。」 もうムツゴロウさんとこへ行くしかないか。