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「みんなのケータイ番号を分けてくれ!」って。
まさかと言うか、やはりと言うか。予想外と言うか、想定内と言うか。この土日はどこのケータイ屋さんも大変だったようです。それとともに、“ソフトバンク”という会社の有り様も浮き彫りになったような気もします。 ・奇襲攻撃と後付け ナンバーポータビリティー(以下MNP)開始直前になって、いきなり大型割引を発表しました。確かに一見安く見えるのですが、「(時間帯・通話先限定で)通話とメールが無料」「(店頭で支払う)電話機の代金が無料(になって、月々の利用料と一緒に分割請求)」。括弧内は大きく宣伝されなかった部分です。よくよくカタログの隅っこを読んで、店員に確認して初めて分かる内容です。何だか子供のケンカと一緒で「確かに言った」「聞こえなかった」の世界ですが。「タダほど高いものはない」という言葉がピッタリです。 「他社携帯への通話はかえって割高」という指摘を受けて、今日になって「やっぱり、他社への通話を値下げします」と発表しました。柔軟に対応と言えば聞こえはいいですが、それなら最初から、というかこんなこと「予想外」とか言うなよ、とも。 あと、ソフトバンクに責任はありませんが、ボーダフォン時代に「休日は通話料1分5円」とうたったハッピータイムというのを、好評だったにもかかわらず1年足らずで終わらせ、実質値上げに踏み切ってしまった“前科”があるんですね。ネットで「ボーダフォン10の約束」と検索すると、この会社が客を減らしていった理由が分かるかと思います。それを覚えている人は、たぶん今回の笛の音で踊らされたりはしないのではないでしょうか。 ・他人のふんどし ドコモ・auの料金プランを全くそのままコピーした「ブルー・オレンジプラン」を発表しました。同じ土俵に立って勝負するという意志は感じられるのですが、ユーザーは単純に料金プランの損得だけでケータイ会社を選んでいるわけではないと思います。auの「ガク割」やJ-PHONE時代の「ファミリーパック」はずいぶん思い切ったシステムだとも思いますが、色々制約も多いです。その中で「ガク割」を使わない学生もいますし、「ファミリー割引」を選んでドコモにする人も多いです。その料金プランを設定するという創意工夫もケータイ会社の魅力だと思うのですが、少なくとも「ブルー・オレンジプラン」にはそれがありません。 あと、社長が嬉しそうに連発している「予想外」という言葉も、今年の6月頃にシャープが905SHを発表したときの売り言葉だったはずです。 他人の作った物を拝借するなら、会社のブランド名も「ソフトバンク」ではなくいっそ「J-PHONE」に戻した方が、当時の明るいイメージを持っている元ユーザーが戻ってきそうな気がします。 ・設備の脆弱性と見通しの甘さ 今回の騒ぎを遠巻きに見ていて、「Yahoo!BB」でも似たようなことがあった気がします。あの時も無料でモデム配ってて、開通まで時間がかかったり、個人情報漏らしたり。その都度あの頭を下げていた気もしますが、今回もそうでした。通信業界は「ちゃんと使える」という信頼感が一番肝心の世界で、「安かろう悪かろう」では困るのですが。それまでもが「予想外」の常套句で揶揄されそうな気がします。この社長、もともとは社名の通り「パソコンのソフト流通」を手がけていたわけですが、通信の世界に関してはやはり素人というか、あんまり分かっていらっしゃらない様子です。 すごくうがった見方をすれば、「まともにMNPを処理すれば、転入者よりも転出者が多くなる」とふんで、「一人でもよそに行かれたくない」とシステムを止めた気がします。 毎日新聞の記事では「転出者が殺到して処理しきれなくなった」と出ています。 読売新聞の記事では「格安プランの希望者が殺到して」と出ています。 ワタシは、どう見ても前者だろうと見ています。というか、自分がソフバユーザーなら絶対出ていきたい。元デジタルホンユーザーはそう思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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