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カテゴリ:’08夏ドラマ
先日(9/17)の『ケータイ捜査官7』第22話「こころのひかり」を見ました。 最近、自分の弟が殺されて、それ以上に、相手の家族や友人を皆殺しにしてしまう『魔王』や、 18年前に借金を申し込まれ、断ったくせに恨んでいる『瞳』などを見ていたので、 このドラマは新鮮でした。
今回の主人公は、敵のゼロワンでした。 ゼロワンは、とても人間を憎んでいて、人間不信。 人間は復讐心の強い生き物だと思っていましたが・・・
セブンとの戦いで、姿勢制御回路が損傷し、動けなくなってしまったので、間明(高野八誠)に回収を依頼。 彼が来るまで、拾ってくれた盲目の少女・垣内純子(高橋真唯)と、携帯での会話を通じて、話します。
交通事故で、盲目になってしまったと知り、 拾ってくれたお礼に、何でも純子のお願いを叶えてあげると言います。 でも、純子はお願いなんてないと言います。 でも、盲目にした事故の相手が憎くないのか、復讐したくないかと言いますが・・・ 純子は断りました。
確かに、事故に遭ったばかりの頃は、相手の人を恨んでいました。 それどころか、健康な人、皆を恨んでいました。 でも、今は誰も恨んでいない。
ゼロワンは、驚いて、なぜ、気が変わったのか聞きました。 「時・・・かしら。6年間の長い時」
なかなか、時が経っても許せるものじゃないですね。 『瞳』に出てくる勝太郎さんに見習って欲しいと思いました。
恨んでいないという純子に驚くゼロワン。 人間にそんなことができるのだろうか?
間明に回収された後も、ゼロワンは、純子を観察し続けました。
ある時、純子は、街角で女性に呼び止められ、 「矢部さんを許してあげてください」といわれます。 そして、加害者の矢部和成(波岡一喜)のことを知らされました。
純子は、全然、知りませんでしたが、 実は、彼は、事故後、毎月、純子宛に、お詫びの手紙を出していました。 でも、純子の母がそれを彼女に伝えずに、空き箱に隠していました。 その上、彼は、毎月、視覚障害者の団体に寄付していました。 それを知った純子は、ゼロワンに電話して、頼みたいことがあると言います。 矢部に電話したいと言うのでした。 電波ジャックの得意なゼロワンが中継して、純子から矢部に電話がかかりました。
矢部は、純子から電話が来たことに驚きます。 「すみませんでした! 謝ってすむ問題じゃないことは判っています。 俺なんかが謝ったところで、純子さんの目が治るわけじゃない。 でも.・・・すみませんでした!」 でも、純子が電話した目的は、逆でした。 「謝らなければならないのは、私の方です」 そして、彼女は、矢部がお詫びの手紙をくれていたことや、視覚障害者の団体に寄付していたことを今日、初めて知ったと伝えました。
「矢部さん。私、頑張って生きてます。 負けそうになることもありますが、でも、出来るだけ前だけを向いて、一生懸命生きてます。 でも、私、自分のことしか、考えてませんでした。 矢部さんが、毎日をどんな気持ちで過ごされているのか、 どれだけ心の中で、わびながら毎日を暮らされているのか、 自分に精一杯で、私、全然考えたことありませんでした。 矢部さん。 矢部さんの謝罪の気持ちは十分伝わりました。 矢部さんもこれからは自分の人生をしっかり歩いてください。 私のためにも」
おぉ、なんて天使みたいな人でしょう! 復讐するどころか、加害者が傷ついたことまで心配してあげるなんて! あの悲惨な『魔王』の犯人、成瀬領(真中友雄)にも聞かせたいです! そうですよね。 『魔王』の皆殺しにしてしまうあの結末、ちょっと日本的じゃないなと思ってたんです。 『魔王』は韓国ドラマだから・・・ 日本のドラマは、これですよね! 「罪を憎んで、人を憎まず」というか、お人好しというか。。。 久々に、心が洗われるようでした。 日本の子供向けのドラマやアニメは、こういう優しいところがあるから好きです。
ちなみに、ゼロワンは、人間ではありません。 歩くケータイです。 最後に、純子が名前を聞きましたが、ゼロワンは答えず、電話を切りました。 彼女は、相手が人間だと思っていたでしょう。 ゼロワンは、彼女との触れ合いで、少し人間の見方が変わってくれたのでは?
次回の9月24日は、1時間スペシャル!! (19:00~19:55) とても楽しみです。
『ケータイ捜査官7』公式HP http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/k-tai7/
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