on the other side of the world

2005/12/14(水)14:47

「幸せは白紙」

華(20)

ソフィア・トルストイが久しぶりの日記に示した言葉。「毎日が平安で幸せだったので書くことがなかった」と彼女は説明している。興味深い才筆な日記の印象的な一節に、ココもほとんど「白紙」な理由も重ねていいのだろうか。 昨日、両親の庭で咲き乱れていた数種のアジサイを生けて見た。春の明るい空を思わせる花色、秋の濃い空の様な紺碧、水滴が輝いて思わずみとれた。その周りに紫がかった額アジサイをあしらうといっそう引き立って嬉しくなった。 ここまで書いたところでムーミンからの電話:「それで、白ワインはあったの?」ムール・マリニエの材料を買い集め、帰宅路のムーミン。先ほど、アタクシに白ワインの在庫を調べるよう、電話をくれたのだ。ココの設定に夢中になってしまって忘れていた。 ムーミンは料理が趣味。料理や家事はそっちのけで本にかじりついていたいアタクシにはとても有難い。手の込んだ献立が多いが、今日は比較的簡単なムールなのだそうだ。にんにく、シャロット、パセリ、庭で摘んだ一掴みのタイムが白ワインで香り高く煮立ったところにムール貝を(貝ごと)入れ、蓋をしてしばらく煮るだけ。焼きたてのフレンチ・バゲットを添える。 コチラには「半焼き」のバゲットを冷凍して売っているプランジェリがある。冷凍されてカチンカチンのままオーブンに入れて十五分ほど焼くと、「焼きたてバゲット」ができあがり。便利なものだ。 ちなみに、もっと嬉しいのが、「焼きたてホカホカのクロワッサン」。これも冷凍食品で、生のクロワッサンの生地を一応クロワッサン型にして、そのまま冷凍してある。前の晩にオーブン・シートに数個並べ、ラップをふんわりと乗せておくと、朝までにプクプクふくらんでいる。それをやはり十五分ほど焼くと、「焼きたてホカホカのクロワッサン」。週末のブランチに集まる時になどとても評判がいい。洋館中クロワッサンの焼けるいい匂でたまらない。喉がなる。 何故めずらしく料理の話題になってしまっているのだろう。

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