2005/08/12(金)10:53
「ビスケット」のトラジコメディ
アタクシの両親が飼っている愚犬に名前をつける際、相談された。なぜか血統書つきの頭のいいはずの犬なのだが、甘ったれていてどこか間が抜けている。
「ビスケット色だから『ビスケット』(仮・似たようなお菓子の名)にしたら?」と言ったアタクシが悪かったのである。
コチラにはオフ・リーシュ・パークという、綱から放して犬が一緒に遊べる公園というのがかなりある。愚犬は、そういうのが大好き、喜び勇んで、居合わせた仲間と駆け回って、犬独特の「貴方のお尻点検」をさんざして、じゃれて、転がり回って喜ぶ。
初めて連れていって、さんざ遊んだところを見計らって、ピクニックなど(注・こういう場では座る所に要注意)をしまって帰りじたくをして、いざ愚犬を呼ぼう、という段階でそのトラブルが生じた。
「ビスケット!」の「ビ」がでるかでないかの内に、三十匹ほど走り回っていた犬が全員(?)ドドドドッと砂埃をあげて集まってきてしまった。大半は急ブレーキをかけてきちんとオスワリし、全員(?)ランランと眼を光らせ、舌からボトボトとよだれをたらしている。他の飼い主達もそれに仰天して走り寄って来る。
「なっ... なにっ!?」と焦る。が、すぐ理由を思いついて「!??!!!」と犬に囲まれて白黒している両親やムーミンを尻目に一人笑い崩れてしまった。
そりゃあ、「犬用ビスケット」のおやつがもらえると思って、習慣的に暴走してくるわな。
当犬(?)ビスケットは、後ろのほうで尻尾をふりながら、かまってくれない仲間の「お尻点検」をしていた。
今でもこのために苦労を重ねているそうだ。アタクシが、悪い。