テーマ:愛しき人へ(902)
カテゴリ:不真面目文学
[画像・いつかの海でルル子様とツーショット] 今日大好きなルル子様のリクエストで、「i carry you in my heart(i carry it in」のなんちゃって和訳に取り掛かるのだが、難題である。 でも嬉しいよ~ カミングスは文法や句読法、大・小文字法にさえ囚われず、限りなく素朴な言葉で計り知れない情感を表す無法者であり、特異な統語法や字配りで読者を惑わす型破りな異才である。 だが、この過激な急進派は、実は極端に伝統的なロマンチストでもあり、この詩さえ、まぎれもなく英文学の代表的ソネット形式だ。 不十分な日本語で訳そうとは畏れ多い。訳とは自信がある方の言語に訳すのが基本である。 その上、英語にしか自信がないアタクシはコチラの(英)文学卒でも「文学」が得意な訳ではない。見事な「下手の横好き」である。それに恥ずかしながら、専門は詩や文学よりも「現代批評理論」や「比較文学」なのだ。 カタブツ~~~。可愛げのない女です、はい。 和訳の要点は、カミングス流の、小学低学年でも判る飾り気のない言葉で、銀河をも包み込む愛情を言い表さねばならない。 と雑な和訳のいいわけ? だははは。 例えば、「my dear」「my darling」「my sweet」と何気ない愛称が続くが、突然「my true」と風変わりな愛情表現にはっとする。 ルル子様に教わったのだが、「i carry you in my heart(i carry it in」という詩は最近の映画に使われているらしい。どういう映画なのだろう。よく詩集に収録されるカミングスだが、この詩はあまり知られていない。 あなたの心を運んでる(わたしの心の 内に)いつも一緒に(どこに 行ってもあなたも一緒、そして わたしだけでする事もあなたがする事、ダーリン どんな運命も おそれない(わたしの運命はあなただから)どんな世界も 欲しくない(わたしの世界は美しいあなただから、わたしの真実) ずっと月が意味してきたのはあなたで 太陽がずっと何を歌おうとそれもあなた これが誰も知らない一番深い秘密 (これが根の根で、つぼみのつぼみ その人生の木の空のまた空、それは 高くそびえる、魂が望めるよりも、隠れようとする理性さえも超え これこそ星達の間の距離をはかる奇跡 あなたの心を運ぶ(わたしの心の内に) - - - 「伝統的なロマンチスト」?「伝統派なロマンチスト」? むむむ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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