2007/06/24(日)11:27
北米ビルの清掃サービス
学校で「掃除当番」の習慣がない事はさておき、もちろんオフィスでも掃除は清掃サービス(? janitorial service)が深夜に行う。日本の映画(例えば「ワンダフル・ライフ」)などに出てくる「皆で雑巾がけをする」シーンをアタクシは食い入る様に見てしまう。本当にスーツ姿の人が「おはようございます!」と挨拶をしながら机を磨くのだろうか。こういう何気ないシーンにこそ文化の違いを深く感じる。
これだけ隅から隅まで真心を込めて働くときっと何かが変わるのだろう。
恥ずかしい事にウチの職場の清掃サービスはコチラの「普通」より更にリッチで、掃除はもちろん、コーヒーカップの食器洗いまでしてくれる。各階に二つ三つコーヒー・ステーション
...って日本語でなんだっけ?「補湯室」じゃなくて...
...がぁぁぁぁ。
「給湯室」!
とにかく、
休憩室の他に「給湯室・コーヒー・ステーション」が数所あり、全てに食器洗機がそなえつけてあるので朝職場に到着するとコーヒー・ステーションの棚に綺麗に洗われたカップがずらりと並んでいる。
因にこのビルに引っ越すまでは皆自分でカップを洗う(当たり前の)状況だった。
だが。
毎朝前日の汚いままのコーヒーカップにそのままコーヒーを注ぐ事を繰り返し顰蹙を買っていた同僚も数人いた。何週間もコーヒーカップを洗わないとは。
ひぃー。
それはまだいい方だったりする。
毎日使っていればカビが生える暇がない。カラカラに乾燥しているので日本の様に一晩でカビが生える、なんて熱帯雨林の様な事はない。
問題は次から次へと毎日違うカップを使い、それらがすべて机の上やキャビネットの上などオフィスのまわりに散乱している同僚だった。
クリーム+砂糖入りのコーヒーが少し底に残っているのを二週間程放置するとコーヒー・ヨーグルトに...
ならないか。
彼のオフィスに相談に行くのが怖かった。
まず客椅子が書類に埋もれ、座るところがないので立ったまま話しているとその高い目線から知らないうちにカップを数えてしまっていたりする。「だからこの場合に限って法制史的には」なんてやってる場合ではない。
で、年期(?)の入ったカビが成長していると、青やオレンジや緑色のボワボワのフワフワが明らかに胞子を放っているのが見て取れそうだったりする。
その時のアタクシ、ちょっと腐海に立ち入るナウシカ気分。
「あ!ヒソクサリが午後の風に乗せて胞子を放っているわ!なんて綺麗...」
極端にモノグサでズボラなアタクシでさえこれには負けた。完敗。あまり酷いので「洗ってあげようかしら」なんて衝動がうかんでしまったり。この「家事シマセン」で通っているアタクシの脳裏に。
行動に移しませんでしたけど。
ペニシリン・アレルギーですし。
と言い訳。
そんなモノグサ揃いの職場なので今の贅沢な清掃サービスにしたのだろうか。
ひー。
ごめんなさい。