2008/06/11(水)17:28
北米無人島探検隊・3
無人島探検・2の続き!
百年も昔に植えられたハーブ・ガーデンがまだ元気に育っていて、その葉を摘んで水筒に入れた。ちょっと不思議で、ちょっと切ない。
Mはバーベナ。アタクシはボリジ。
その近くにあったであろう家(小屋?)はやはり土台だけが残っていた。
草に埋もれているけれど部屋の輪郭がはっきり見て取れる。十五条ほどの一部屋だ。ここに何人で住んでいたのだろう。
小屋の廃墟を囲む草原は膝の丈だったり、所々胸まであったり。
そのままさわさわと湖畔を歩いていると急にトレールに出た。お~。これこそ島の反対側のビーチに続くトレールだと思う。池と草原を後にして、てくてくてくてく森の中へと歩いた。木漏れ日の中、誰もしゃべらない。聞こえるのはトレールを踏みしめる足音と、頭上の鳥のさえずりと。
「お?」とE君が立ち止まった。見るとトレールが「Y」字になっている。
「こっちにする?」
「いいんじゃない?」
と適当に進む事にしたけれどその前に道端のシャクナゲの小枝を一本ポキ、と折った。都会なら枝を折るなんて絶対にしないので抵抗を感じたけれど、地図もなく無人島をさまよっているので道しるべになってもらった。シャクナゲの葉の裏は白っぽくてよく目立ってくれる。
「あ~。ガールズ・ガイド?もしかして?」と笑われてしまった。
ちなみにそうですけど、何か??
それからも数回「Y」字に出会ったのでその度にポキリ。
てくてくてくてくてくてく。
四十五分ほどで急にビーチに出た。森からいきなりビーチ。
ちょっと砂利っぽいけれど、森の木がちょうどいい陰を投げてくれていてピクニックには最適。かんかん照りの砂浜よりも、涼しい木漏れ日のビーチの方が好き。
さらに岩場を探検したり、砂でお城を作ったり、ごろごろ読書したり、ピクニックをつまんだり、お昼寝したり。幸せ幸せ。
ハーブの香りがする水を飲みながら水辺を眺めていると、波打ち際に大きな鳥が何羽もいた。白頭鷲が九、十、十一羽。
なぜか整列している。まだ頭が白くない若者もいた。時折親に獲物をもらっている。
ガンも整列。鷲がこわくないのだろうか。仲良くてうるさい。アタクシ達みたい?
青サギさんは一羽だけ。何が獲れるのだろう。