on the other side of the world

2008/09/09(火)17:09

無頓着

気になる詩集を探しに行く間本屋に付属するカフェで待っていてもらったらちょっとした出来事があった。 しばらくして戻ってくると案の定テーブルでお茶を片手にまだ料理の本をめくっていた。 だがその隣にぴっとり座っている知的美人は誰? このカフェは席がカフェテリア式で相席が普通なのだけれど。 あちらが気がつかないうちに、一瞬で状況を把握してしまった。 可哀相に、狙っているらしい。感ではなく、殆ど識閾下だが形跡が揃っている。 一見ただ座っている様に見えるけれど間合いが微妙に近過ぎる。雑誌を広げているが顔がややムーミンの方向に向いている。ハンドバッグやらコーヒーやらノートやらの配置もなんとな~く数センチだけだがムーミン寄りだ。ははぁ。それに六人座れるテーブルで他の席が開いているのにわざわざ「隣」に座っているのが決定的。 しばらく前に発表されたある行動科学者の研究の結果によると、人がどの席を選ぶか予知できるらしい。両側二人づつ座れるテーブルに先客がいる場合、女性の大半は「斜め向かい」の空席を選ぶという。隣同士になるのも向かい合うのも避けるためだ。そして「斜め向かい」が開いていない場合「向かい」→「隣」の準で選ぶ。 男性は逆に「隣」→「斜め向かい」→「向かい」の準だと言う。何よりも向かい合う事を避けたがる。 この研究の記事を読んでなるほど、となっとくした。こう椅子が並んでいてこことここの席が埋まっていたらアタクシならここに座るだろうな、というのを何段階進んでも研究のデータを使用してピタリと予知しているのだ。 話がそれたがとにかく「隣」に座るのを選んだ、というのもオカシイ。           は~い♪ 遅れてごめんね♪ と歩み寄るアタクシにムーミンがにっこりして立ち上がると隣にいた彼女はそれとなく離れた。やっぱり。 後で「さっきの人ムーミンの事ちょっと狙ってたでしょ 」と聞いてみると           は?誰の事?  とまったく意識していなかった様子。 「ほらー、お隣に座ってた頭の良さそうな人!」と指摘しても「まさかー」と無頓着。 「話しかけられなかった? このこのこのっ 」 「そう言えば何読んでるんですか?とか今何時ですか?とかおしゃべりな人だった  そう思う? ほんとに?」とやっと照れている。わはは。可愛いな♪ あの女性もいい人がみつかるといいな。

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