2010/06/12(土)16:40
18年間ありがとう (3-2)
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5/11
一階に下りてきた、たもやん最後の写真
これ以後二度と下りてこなかった
5/12、シリンジで水を飲ませようとするが口からこぼれ出てしまい、飲む力さえなくなってしまった。
自分でWCに行こうとするが歩けない。
モゾモゾしだしたらトイレに入れて支えてやる。
ペットシーツを敷いていたので「たもやん、ムリせずにそこでオシッコしてもええんよ」と言う。
口を開ける力がなく、ク~ンク~ンと子犬のように時々鳴く。
全身を撫でる。
骨と皮だけになってしまったたもやん。
「たもちゃん」と呼んでみる。
体勢を変えてやる。
たもやんは赤ちゃんの頃に戻ったようだった
愛おしくて悲しくて涙がとまらない
夜中もたもやんの隣で見守る。
ずっと目を半開きにしている。
もうゆっくり寝かせてやりたいと思った。
5/13、朝から呼吸が落ち着いていた。
静かな時間が流れる。
午後5時15分、ダンナから帰るメール。
お茶を沸かすのを忘れていて、たもやんに「ちょっとお茶を沸かしてくるけん待っとってな」と声を掛けて一階に下りる。
一服しようと思ってその前にもう一度たもやんの様子を見に上がるとク~ンク~ンと鳴くので、何となく嫌な予感がしてガスを止めに下りる。
「どうした?オシッコ?」と撫でていると、大きく口を開け息を吸い体を反らした。
あぁたもやんが逝ってしまう・・・どうしよう・・・どうしよう・・・
ダンナに「早よ帰ってきて!!!」と電話する。
撫でながら泣きながら、逝かないで!と思いながらも「たもやん、よう頑張ったな。ありがとう。もうゆっくりお休み」と言いながら「もうすぐ○○(ダンナ)が帰ってくるよ!待てる?」などとワケの分からんことを言いたもやんを惑わしてしまう。
数回痙攣した後ダンナが帰ってきた。
ダンナが「たもちゃん」と声を掛けながら撫でてやると、最後に体を仰け反らせそのまま息をしなくなった。
「オレが帰るの待ってくれたんやな・・・」
最期、大好きなとーちゃんに会えてホントによかったな、待てて偉かったな、たもやん。
息をしなくなって少しの間は心臓がトクトクと弱く動いていたのを二人で泣きながら見つめていたが、それも完全に止まってしまった。
たもやんは本当に逝ってしまった・・・
ダンナが目を瞑らそうとしたけどダメだった。
たもやんをベッドに入れてやるとペットシーツに少量のオシッコが出てた。
苦しかったやろうなと思うとまた涙が止まらなくなった。
氷を買いに行ってもらってる間、火葬場を探していた。
翌日はダンナの仕事が早出で午後2時には帰って来れるというので、3時半に予約を入れる。
たもやんとの最後の夜。
息をしているんじゃないか、お腹が動いているんじゃないかと何度も何度も確かめる。
悲しいけどたもやんは二度と息をしてくれなかった。
数ヶ月ぶりに私達の頭の上にベッドを置いて一緒に寝る。
「懐かしい寝方やなぁ、いっつもこうやって寝よったのになぁ・・・」
まだ信じたくなかった。
5/14
朝起きてたもやんが生き返ってないか確かめる。
やっぱり息はしていない。
すぅすぅと気持ちよく眠ってるみたいにキレイな顔したたもやん。
それに比べ私は顔がパンパンに腫れ上がり「それ以上泣くと大変なことになるよ!」と自分に言い聞かせていたが、ダンナがいない間たもやんを見るたびに、息をしていないか確かめるたびに涙が出てどうしようもなかった。
ベッドに花、大好きだったおもちゃ、またたび、ゴハンを入れてやる。
家を出る前に、たもやんと一緒に最後の散歩。
庭、家を一周する。
また引越しするけど、この家には帰ってきたらいかんよ。
ウチらに付いて来ないかんよ。
火葬場に着いてお経をあげてもらう。
「ベッドの中に入れてあげてください」と係の人がたくさんの花を摘んできてくれた。
固くなったたもやんを撫で頬ずりをし「たもやん、ありがとう。嫌やなかったらまたウチらのところへ帰っておいで」
最後のお別れ。
「出てくる煙を見ながら送ってあげてください」と言われ、少し離れたイスに二人座って煙をながめていた。
すると納骨堂の方から一匹の猫がニャ~ニャ~言いながら近づいてきた。
サビで素晴しい(恐ろしい?)顔をした猫。
係の人が「名前はピカソちゃんといいます」と教えてくれた。
足にスリスリ、クビを掻いてとグリグリ押し付けてくる。
こっちの目をじっと見つめるコで「元気だして」と言われてるような気がしてまた涙。
この日の精算や霊園の説明を聞いている間にお骨拾いの時間がきた。
骨になったたもやんに会うのは少し怖かったけど「他の猫に比べて頭が大きいですね」と言われ「だってそれがたもやんだもの」と心の中で思った。
お骨は本当に綺麗だった。
足元から入れる順番を教えてもらい、骨一本残さないようにと一生懸命骨壷に納めようとしたけどどうもうまくいかない。
係の人が「焦らなくても大丈夫。ゆっくり30分くらいかけて残さず拾ってあげてくださいね。あ、それも。あれもそうですよ」と優しい言葉をかけてくださった。
お陰で、(その人が言うには)99.9%拾うことができた。
ひとつ気になって「あの足元近くにある茶色いものはナンですか?」と聞いてみる。
ギャハハ!
「ウンチ」でした^m^
焼けないで残ってたんだねぇ・・・
便秘には苦労したもんね。
そんなもん置いていって正解だ、たもやん。
もう夕方5時半も過ぎていたのに、ずっと見守って優しい言葉を掛けてくださってありがたかった。
本当に気持ちよくたもやんを送ることができてよかった。
まだあたたかいたもやんの骨壷を抱いて助手席に乗る。
「さぁウチに帰ろな、たもやん」
この記事を打つのは本当に苦しかった。
今でも涙が出て心臓がドキドキして手が震えている。
たもやんに笑われそうだけど、まだまだだなぁ・・・
次の最終回でこのブログを終えようと思います。
読んでくださってありがとうございました。