ローマの数日 到着編
人も疎らなテルミニ駅に降りたのは、夜九時をまわった頃だった。 フィウミッチーノ・ローマ国際空港から、ノンストップでこの中央駅までを運行しているレオナルドエクスプレス号は、ローマが初めて組の私の様な訪問者にも、実に便利で判りやすい公共交通である。 検札が無いのが、なんともおおらかな感じを受ける。片道11ユーロのお手軽列車「レオ様号」と、勝手に言っているのは自分だけだが、勿論、映画俳優の方ではない!これには、復路にもお世話になった。で、やはり検札は無い!「・・・」知っていれば、往復22ユーロ分、払わなくても乗車できたのかなぁ??? 中央駅から歩いてたったの三分の距離にあったホテル、インターネット予約をしたときに確認していた地図を思い出しながら、見当で探し歩くこと15分、英語の話せないピッツェリアのおばちゃんに道を訊ねてみたら、お掃除モップで追い払われたり、懲りずに、メニューを持って店前に立つリストランテのお兄ちゃんにも「シラナーイ!サヨナーラ!」と流暢な巻き舌の日本語で断られた! 外灯の下で灯りを確保し、ホテル予約のバウチャーを広げる。「・・・やはりこの路地に間違いない!」あとは、番地を上るか下るかだけである。石造りの玄関に彫られている番地を探しながら、チンチン電車のレールにスーツケースの車がはまらないように気を付けて歩いていたのに、今度は後から車にひかれそうになる! とほほ・・・暗がりの歩道には、犬の糞!右も左も知らない外国人は、美味しそうな香りに誘われて、ガラスごしにくるくる回る肉の塊に目が止まる!ケバブ3.5ユーロ!その値札の横には目的地と数番違いの番号が!ようやく辿り着いたホテルにチェックインした後、ケバブ屋さんに戻ったのは言うまでもない! 初めてのローマ初めて摂った食事が何故かハラルめし!先月までジャワ島に居たこともあり、馴染みの味に舌は違和感なかった! 華やかなローマのイメージを感ずることもなく、ローマの狭い狭い安宿で時差にも負けず就寝 ではまた!Presented by Tampopo2