アポトーシス運動
242mm×303mmアポトーシスとは・・・僕はかしこじゃないので、あまり詳しくは説明できませんが、簡単に説明すると、“細胞にプログラムされた死”です。わかりやすい例をあげると、オタマジャクシがカエルに成長するにあたって、尻尾の部分の細胞が死ぬのはアポトーシスの仕組みによって起こります。身体の中で癌化した細胞を死滅させるのもアポトーシスなのです。生きる上で、死というものは非常に密接で、必要なものなのです。僕はこれを絵に表現できないだろうか?と思いました。これを描いた頃の僕は、同じような絵ばかりを描き、スタイルを固持しようとしていました。僕はそんな固まりつつある自分が嫌で、飽き飽きしてきていました。なので、入念に描いた下絵を、ブッ壊してやることにしました。当時の僕の中では初めての試みです。最初はビクビクしていましたが、塗り潰していくうちに、固まりつつあった僕のスタイルと共に、保守的なヘタレの僕も殺すことができました。まさにこれこそが僕の絵の“必要死”です。・・・なんかこの感じ・・・かしこみたい(笑)