19番の独り言

2010/07/09(金)13:04

書評:『LOVE LOGIC~蜜と罰~』 清涼院流水著

さ行の作家さん(159)

2010年7月9日(金) 書評:『LOVE LOGIC~蜜と罰~』 清涼院流水著 Love logic ども。Kentです。なかなかブログのUPができずに申し訳ない。 本業が忙しいのもなんですが、ぷち体調壊したりなんやから でした。そんな時は良質なミステリーを読むのが一番!! ということで自信の一冊を書評します。 読書の目的:設定せず 読書の目標:設定せず 目標T\:設定せず ※T\とはTIME×YENの略であり1T\は1時間である。 目次: 感想:   『面白いといったって程ってものがあんだろう!!』  思わずそう叫んでしまうくらい面白かった。いや、面白過ぎた。 なぜなら私の貴重な一日がこの本のせい(おかげで)潰れてしまった 程だ。何故なら無理でしょう途中でストップするの~~(笑)  本書は小説+ゲームブックという形式を取っています。ゲームブック は子どもの頃結構やった記憶があります。ドラクエのものだったり RPG系が多かったかな?まあ参考までに言いますと、選択肢が分かれて いて自分で選んだページに進み結果が違ってくるというもの。  とある企画で集められた10名。理想のカップルになれば無事に 出られるが、理想の相手をみつけられない者たちには「死」が訪れる。 その舞台設定はミステリーでは良くある山荘、脱出不可というもの ですが、本作品ではその人選が秀逸なのです。  10代、20代、30代、40代、50代から男女1名ずつで計10名。事前に 出したプロフィールを元に理想の相手が必ず参加者の中にいる。 そして参加者はそのプロフィールを元にタイトルどおり「LOGIC」に よって選んでいくのですが、これが一筋縄ではいかない。なぜなら、 人によって候補が数人になる場合もあり全く難しい。  実際、私は一組目のカップルこそノーミスで選んだのですが、 途中で無限ループとでも言えるくらいの絶望的な状況に落ち込み、 いい大人が「全部ためしたじゃねーかよ」「ウソだろわかんねーよ」 「うおー本当に解決するのか」とか歯噛みしながらプレイ(読書)をし ていました(笑)  途中でやめるのは不可能ですよ。この内容、このクォリティ。 時間を捻出して一日でクリアするくらいの気持ちで読むのが正解。  クリアして各人に張り巡らされた伏線を楽しむのがまた秀逸 です。おーあのエピソードがこう繋がるのか~という感じです。  著者のように真に才能のある人が本気でゲームブックを作ったら こうした仕上がりになったという一冊。各人のエピソード→あとがきも 素晴らしい!!半端な気持ちでは手を出せない方が良いです。私自身、 何とか1日本書のために作ったのですが、予想を超えた面白さとスリル にやられまくりました。準備万端整えて戦いに臨んだのにこれですか ら(笑) 是非読んでみてください!!  気になったポイント: 著者紹介: 清涼院 流水 1974年8月9日生まれ。1996年、『コズミック世紀末探偵神話』(講談社) で第2回メフィスト賞を受賞し衝撃デビュー。その後、出版社の垣根を 越え、多数の作品を発表 まとめると: <面白いにも程がある一冊!!> ※この記事はアメブロでもアップしています。

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