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詩人の役目   田中宏輔

2017/03/30
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ぼくの英詩翻訳 014


Desert Places

 

Robert Frost

 

Snow falling and night falling fast, oh, fast

In a field I looked into going past,

And the ground almost covered smooth in snow,

But a few weeds and stubble showing last.

 

The woods around it have it─it is theirs.

All animals are smothered in their lairs.

I am too absent-spirited to count;

The loneliness includes me unawares.

 

And lonely as it is that loneliness

Will be more lonely ere it will be less─

A blanker whiteness of benighted snow

With no expression, nothing to express.

 

They cannot scare me with their empty spaces

Between stars--on stars where no human race is.

I have it in me so much nearer home

To scare myself with my own desert places.

 



さびしい場所

 

ロバート・フロスト

 

雪が降っている、夜には速く降る、おお、よりいっそう速く降るのだ。

野っ原にいて、目の前の道をよく見ると

地面はほとんど真っ平らな雪に覆われているけれども

ただちょっとした草や刈り株が最期の姿を見せていた。

 

そのまわりの森はそれを持っている、それとは森のもののことだ。

すべての動物たちが巣のなかで、かろうじて息をしている状態だ。

わたしには霊的な能力がなくて、その数を数えられないのだが

突然、孤独な気分に陥った。

 

そして、孤独な気持ちになって、じっさいのところ、その孤独さとは

その孤独な時期のものなのだろう。でも、ちょっと孤独さが減った。

日の暮れ方の雪のからっぽな真っ白さのおかげである。

それを言葉にして言い表わすことはできない、言い表わすことは何もない。

 

そのからっぽな空間が、わたしを脅かすことはできない。

星々のあいだにあるそのからっぽな空間、その星というのも、人類などいはしないところなのだ。

わたしはわたしのなかにそれを持っているのだ、家に近い近いところにだ。

それというのは、わたし自身のなかにあるさびしい場所がわたしを脅かすことである。

 

 

 







Last updated  2017/04/03 04:47:23 AM

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