2012/10/19(金)20:56
張禧嬪 チャン・ヒビン
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チャン・ヒビンは韓国で3大悪女と言われる中の
一人なんだそうです。
時代は李氏朝鮮 第19代王 粛宗(スクチョン)の時代。
17世紀になりますね。
チャン・ヒビンはこのドラマを観る前に
「トンイ」を見ていたので、どんな人物だったのか
ある程度わかっているつもりでした。
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でも「トンイ」の方がちょっと人間味のある
もう少しソフトな感じに描かれていたような気がします。
チャン・ヒビンはいっかいの宮女でしかなかったチャン・オクチョンが
その生まれながらの美貌と才識を第19代王 粛宗に見初められ
側室となり、息子を産んで世継ぎの母となり
やがては王妃にまでのぼりつめるんですが
その後降格され、反逆罪で自害させられてしまうという
まさに波乱万丈の人生を描いた作品。
なぜ世継ぎの母であり、一時は王妃にまでのぼりつめた彼女が
自害させられる事態になったのか?
それは正室であった仁顕王后を呪った罪から。
その呪いが効いたのかどうかは定かではありませんが
実際に仁顕王后は病のため若くしてなくなってしまったんですって。
彼女の仁顕王后への執拗なほどの嫌がらせは
すさまじいものがあったようです。
仁顕王后は生涯子供に恵まれなかったのですが
ドラマの中では子供が授かるように特別に取り寄せたという
薬を王妃に届けるのですが
それは実は毒で、水銀が含まれており
妊娠はおろか、体にまで悪影響を及ぼすというもの。
そのせいで体調を崩していく王妃。
恐ろしい人です。
チャン・ヒビンが王妃になれたのも
自分が王様の寵愛を一身に受けていることをいいことに
王様の見えないところで、数々の悪行を行い
王様をそそのかし、王妃を宮廷から追い出して
手に入れたもの。
仁顕王后はとても慈悲深い方で
チャン・ヒビンの悪行の数々を知りながらも
時にはヒビンをかばったり、優しく教え諭したりしていたのに
ヒビンは全く聞く耳を持たず、逆に仁顕王后を
陥れるために画策するんですよね。
家臣が王様に何度ヒビンの悪行を訴えても
王様は信じず、挙句の果ては進言してきた
家臣を罪人として裁くといった有様。
恋は盲目なんて言葉があるけど
まさにそれですよね。
念願の王妃になったら、少しは行いもそれらしくなるかと
思えば、ますます酷くなり自分の気に入らない者や
自分に従わないものには容赦ないし、やりたい放題。
追い出されてしまった元王妃の方は
自分は罪人だからと、質素な暮らしを貫き
食事も満足に食べられず、病気をしても
きちんとした治療も受けられずといった状態にもかかわらず
自分を追い出した王様を常に案じているんですから
ヒビンとは本当に対照的な人物ですね。
王妃に君臨したものの、少しずつボロが出始め
足しげく通ってくれていた王様の足も
だんだん遠退き、そのうちに仁顕王后を
追い出した過去の過ちを悔いた王様が
仁顕王后を王妃として再び迎えいれる決心をし
王妃から禧嬪へと降格されます。
それを不服に思うヒビンは何とか王妃に返り咲こうと
仁顕王后への嫌がらせをまた始めるんですね。
ドラマでは描かれていませんでしたが
王妃の部屋に穴をあけて、中の動向を
探っていたという話もあるようです。
そして、巫女を入宮させ祭壇を作り
仁顕王后を呪う儀式を行なっていたというのですから
本当に怖いですね。
仁顕王后が病気でなくなった後
ヒビンの行為がついに王様の知るところになり
裁きが下されることに。
普通なら子供の心配をするものですが
この方、世継ぎである息子を盾に
自分を殺すなら、先に息子を殺せと
思わず耳を疑いたくなる暴言を吐くは
暴れるは、それはそれは凄まじいんです。
自分に手出しできないように息子を側に置くものだから
王様が力ずくで息子を引き離すように命じ
それに激しく抵抗するヒビンは
故意かどうかはわかりませんが
自分の息子の局所を思い切りつかみ
これにより世子は失神。
この事件がきっかけで、世子は子供を
授かることができない体になったと言われているみたいです。
その後も高熱が出て息子が苦しんでいるにもかかわらず
世継ぎである息子が側にいないと
自分は殺されてしまうからと、病気の息子を
つれて来いと大騒ぎ。
ついに自害するようにと毒薬が下っても
それを投げつける始末。
王様自らヒビンの元にいき
直接毒薬を飲ませることになるのですが
そのシーンも壮絶で暴れるヒビンを
戸で押さえつけ、棒を口に入れて
無理やり口をこじ開けて飲ませるといった
ものでした。
たっぷり100話もあるドラマでしたが
政治的な話が多い歴史ドラマの中で
なかなかわからない日本でいう大奥のような世界が
良くわかり、いつもとは違った観点から楽しめるドラマでした。
それにしてもチャン・ヒビン役の女優さんの
迫真に迫る演技は、とてもリアルな感じで
回を追うごとに次第に名高き悪女と化していく姿を
見事に演じていたと思います。
見応えのあるドラマでした!