種まきのやり方
私がいつもしている種まきのやり方です。
通常の地域では秋播きして冬を越し、春に咲かせる事が多いようですが、ここは北海道で冬はマイナス10度は越える厳寒地です。秋播きでの冬越しは無理なので、冬に室内で種まきして遅い春にちょうど咲くように育てます。
そういった環境で最適と思われる方法を試行錯誤して今のやり方に行き着きました。
ここでは2月から室内で種まきする環境を前提で種まきのやり方を説明します。
全ての人にとって最適な方法とも思いません。種まきは環境によって左右されるので、自分のやり方を見つける参考になれば幸いです。
注 ここでは室内気温(12~25℃)で発芽するタネまきの方法を書きます。
冬の気温を経ないと発芽しないような、低温を条件とし冷蔵庫で発芽させるものなどはこの方法に当てはまりません。タネの性質を確認してから種まきする事をオススメします。
1.道具を用意
用意するのは
種、セルトレイ、種まき専用土、食品トレイ
セルトレイでなくても、イチゴパックなど土が2.3センチ入るものならなんでも良いです。その場合、キリで底穴を開けましょう。
種まき専用土は市販のもの。粒子が細かく発芽に適している、カビにくい、移植しやすいなどの利点があります。
食品トレイは受け皿として使います。サイズのあったものを選びます。
2.土をいれ、水で土を湿らせる
セルトレイに土を入れ、霧吹きなどで水を掛け、
十分に湿らせます。
3.種をまく
種袋から種を出し、土の表面に播きます。
特別な事はしません。多少重なり合っても大丈夫です。
種袋に発芽の条件が詳しく書いてあるので、その通りに土を掛けます。
書いていない場合。
覆土は、
発芽に光が必要な好光性種子ならうっすらとします。
発芽に光を嫌う、嫌光性種子なら厚めに。少なくとも5ミリくらいはします。
*好光性種子なら覆土はしなくても良いのですが、発芽する時にタネの殻を破るのに必要という意見もあるので、私はうっすらしています。
4.受け皿に水を入れる
受け皿のトレイに水をたっぷり入れます。
簡単に乾かないように、1センチくらい常時入っているように気をつけます。
発芽までは乾燥させず、湿らせておくのがポイント
*受け皿に水を入れっぱなしだとカビやすく、腐りやすいので、発芽まで時間のかかるものはおすすめしません。その場合は常時湿らせておくよう細かい水やりが必要です。
5.日当りのいい場所に置く
日光のあたる場所に置きます。
発芽する時に日光が足りないと徒長するので、できるかぎり当たる場所に置きます。
*室内では外に比べるとどうしても徒長してしまいます。移植の際、深く埋めるとある程度改善されます。ですが、それでも徒長しつづけてしまうものはできるだけ早く外に出すか、栽培をあきらめるかです。品種によっては室内栽培は難しい事があります。
6.発芽後、移植
発芽して7~15日後セルトレイに移植します。
*狭いセルトレイを使っているので根が張ると分けにくなるので、早めに行います。
種まき床の土を乾燥させます。
土ごといっぺんに芽も出します。
土が乾燥していると根がほぐしやすいので、一本一本根を傷つけないように分けます。
用意するのは同じセルトレイです。
4.5センチ角の25穴のセルトレイです。
育苗用土を入れます。
霧吹きなどで湿らせ、割り箸で中央に穴を開けます。
そこに芽を入れて行きます。
!水やりは乾いてから。腐ってしまいます。
その後、成長して大きくなったら、黒ポットに移植するか、花壇に直接植え込みましょう。
手間さえかければ、簡単に安価に種まきから育苗できます。
ただ、土だけはいいもの使いましょう。