奮闘する「大器晩成」日記

2008/03/19(水)17:02

議会傍聴ノススメ

議会ウオッチング(15)

 先週から今週は仕事で、埼玉県内や東京を車で走り回っている。この時期やっぱりそこここで行われているのが「道路工事」だ。いつも混まない所でできている車列は「片側交互通行」のソレだ。  暫定税率がどうのとか、道路特定財源をどうするとメディアでは喧しいが、それこそ地域では季節の風物詩、日常の風景となっている。  それでも印象としてはかなり工事箇所が減ったなと感じる。  「三位一体の改革」という名の自治体への責任すり替え政治のおかげで、自治体の予算規模は縮小し、当然民生費や衛生費と言った費用は高齢社会ゆえに総額としては減らすことができず、どうしても建設予算、特に道路などの土木予算が削られることになる。どうやらその結果年度末の工事箇所が減ったのではとも思える。  もちろん理由はそれだけではなく、年度末に集中させないように工事計画を立てていることも大きな理由だとは思うが。  こうやって穴ぼこだらけの道路の補修は順番待ちとなっているのに、なぜか開発事業の予算だけは削られることなく実行されているように感じる。これはなんとしても上尾駅舎改築を行うという我が上尾市だけでなく、他の自治体でも同じような傾向があるようだ。    問題はこういった事業のことを、議会がどこまで深い議論をしているのかなかなか見えないところだ。  今や議員の責任は日本の地方自治体史上最も高くなっている。世界でも例を見ないほどの責任と権限をもちながら、残念ながらそれを充分に果たしているとは言い難い。我が上尾市議会の一般質問をインターネット中継で見ても、崇高な理念に基づいた質問には残念ながらお目にかかっていない。  どうか市民の皆さんにはお住まいの自治体議会に一度はぜひ傍聴に行っていただきたい。自分が一票を投じた議員がどんな発言をし、どんな採決態度なのかをぜひじかに見ていただきたいと思う。  期待以上の活動をしていることもあるだろうし、失望することもあると思うが、もっともいけないことは「選挙が終わればそれっきり」だろう。これは議員のことととしてたびたび言われるが、有権者だって同じだ。選んだ責任があるのだから、自分が票を投じた議員のことくらいはぜひ関心を持って監視していただきたい。

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