奮闘する「大器晩成」日記

2008/04/22(火)00:45

国会の権威

政治「物申す!」(216)

 それにしても福田内閣と自民公明与党の幹部は「KY」であること甚だしい。自民党幹事長氏は、参議院の問責決議は事実上意味の無いものだとはっきり言ってしまった。  「問責決議案を出し、衆院解散・総選挙に追い込むという小沢一郎代表の手にだけは絶対乗らない。参院の問責なんて憲法にも法律にもどこにもそんなことは書いていない」と述べ、法律上明確な根拠がなく法的拘束力のない問責決議案を無視する考えを示したのだそうだ。  だいたい憲法や法律に書いて無いから無視するというのならば、そもそも参議院の存在とは何なのかという根本論をいとも簡単に踏みつけたことになりはしないか。  イギリスのマグナカルタではないが、成文となっていなくても守るべきルールは山のようにある。それらを大事にすることによって、参議院や国会の権威が守られることになる。権威があるからこそ国民は国会の議決を重きものと受け止めて従う。  権威を失った政府や国会がもたらすものは「役人天国」か「無政府状態」だろう。その意味では「役人天国」といわれる日本では、国会と議員はすでに権威を失っているのかもしれない。時すでに遅かりし、か。

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