骨髄提供をしてくれた友人のこと
誕生学アドバイザーのCooです。先日私の友人が、骨髄のドナーに選ばれて、骨髄提供をしてくださいました。彼(めずらしく男性の友人なのです)がドナー登録したきっかけに、私も少なからず影響を与えたので、「ドナーに選ばれたよ」と連絡をくれていました。骨髄提供について、少し説明すると(正確にはHPで)白血球の遺伝子の型(HLAといいます)を6つ指標にしています。骨髄を必要としている患者様とフルマッチ(完全一致)するか、一座不一致(一つだけ違う)ドナーが選ばれるのですが、兄弟が一番確率が高いものの、兄弟でなければ、親戚であっても、他人であってもその一致率は極めて低くなるのです。この指標が一致していなければ、拒絶反応が出て、移植が上手くいきません。だからこそ、たくさんの骨髄提供がなければ、もっと確率が低くなるわけです。HLAの型は血液でわかるので、ドナー登録は献血時に同時にできる場合が多いです。その後、一致する患者様が出た場合、電話などで「候補になった。精密な検査をお願いしたい」と連絡があり、一番近くの骨髄採取可能な病院などで精密検査を受けます。ドナーは健康な人で、本来なら何も針を入れる必要のないの体に針を入れて骨髄をいただくのですから、ドナーの健康上に問題がないようにチェックをするのです。もちろん、候補に選ばれても断ることもできます。採取する病院によっても違いますが、1泊~2泊して採取することになります。入院費などはかかりません。彼も風邪を引かないように気をつけ、お仕事も調整し、採取の日を迎えてくれたと思います。全身麻酔で、骨髄を採取した後、麻酔が切れると、やはり鈍痛がする・・・と言っていました。彼の骨髄は、九州地方の患者様に無事移植されたそうです。「私がお礼を言うのは変だけど、本当にありがとう。」とメールをしました。地球上の70億人のうち、彼が生きていてくれたから助かる命があるのです。究極の「存在価値」になるのかもしれません。彼が今生きていてくれたこと、彼を産んでくれたご両親、彼がドナー登録してくれたこと、彼が健康でいてくれたこと、まだまだたくさんありますが、そのすべてに感謝です。もし、興味を持ってくださった方がいらしたら日本骨髄バンクのHPで正確で詳しい情報を得てください。出産で命を繋ぐだけではない、もう一つの命を繋ぐ方法があるのです。http://www.jmdp.or.jp/reg/