エンジョイ!! 66歳もつれづれに! きのむくままに!

2022/07/05(火)06:44

「僕の昭和」「昔の田舎のご馳走事情」リメイク つれづれなブログ377

66歳になって(160)

377 ​​「僕の昭和」「昔の田舎のご馳走事情」リメイク    tankuroです、こんにちは。     ◆◆ もう50年も前の「僕の昭和」の思い出です。  「昔の田舎のご馳走事情」ですが、私が高校生の時に  お袋の故郷に行って驚きました。  お袋の実家は鹿児島県の熊本県に接する日置郡の  山奥にありました。  隣の民家まで500mも離れたのどかな部落です。◆◆ ◆◆ さて、その田舎家に到着してまず目に入って来た  のは、中庭の柿の木に逆さまに吊るされた鶏でした。  よく見ると、あんぐり首が切られていてポツリポツリ  血がしたたっただろうと想像ができます。  きっと、今晩のご馳走になるのだろう、、と。◆◆ ◆◆ この山深い地方の最高のご馳走が「鳥刺し」だと  聞かされています。  まず、殺傷した鳥の首を切って逆さまに吊るし血抜きを  します。  それ以降の作業を実際におじいさんに見せてもらい  ました。  全身の毛をむしります。  まだ産毛の残ったそれを豪快に焚き火の中に投入します。  パチパチ毛が焼ける音が。  程よく焚き目がついたら鳥を解体します。◆◆ ◆◆ 頭部のついた首を切り離します。  お腹を割きます。  うん、卵の黄身がいくつか入った内臓を取り出します。  それは煮物に変身します。  そして、腿と胸肉に切り分けて、さらにスライスして  焼きめのついた「鳥刺し」が出来上がります。  それが甘いたまり醤油をつけていただく最高の  ご馳走です。◆◆ ◆◆ あっそうそう、思い出します。  兄が小学校6年生の時に未だにおねしょが治りません。  それを心配して鹿児島の祖父母が鳥のトサカのまんまの  佃煮を贈ってくれました。  兄は嫌がりながら父に叱られて食べていました。  もちろん、私は笑ってみていただけです。◆◆ ◆◆ ここで不思議な事が起こります。  鳥刺しのご馳走が出る前に、餡子が一杯かぶった団子が  出て来ました。  うん、なんだろうとキョトンとしていると優しい祖母が  食べる様に促します。  「いただきます」  甘いお団子です。  これがおもてなしの第一弾だったのです。◆◆  「ありがとうございました」  食事前に甘いものを食べると満腹中枢を刺激して食欲が  落ちると言います。  それが目的だったのでしょうか?  それとも甘いものが希少で贅沢品だったのでしょうか?  どっちだったのでしょうかぁねぇ、、?

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