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カテゴリ:こんな食事しました!!
2004年の5月のある日のこと。
日本から、友達のイトウ君がはるばるスウェーデンを訪ねてくれたときのこと。まあ、はるばる来て頂いちゃうと、おもてなしには困ってしまうので、ちょっくら大自然を満喫した後は、もうネタ切れ。 うーん。とにかくメシを作らなくてはいけないので魚市場に行ってみた。相変わらず「死んだ目」をした魚がズラリならんでいる。はあー、なんか変わったものないかね?と、思っていると、なにやらウニョウニョするものが売っている。コレってウナギじゃん!! 後先考えずに、とにかく購入したのでした。 そんな訳で、 たのぞう:「イトウ君。どうしよっか~?」。 イトウ君:「さあ。」(相変わらず、クールというか冷たい) たのぞう:「やっぱ、食うよな」 一瞬、ウナギを飼育してみようとも思ったのだが、それも意味が無いので。和のココロでカバヤキを目指すことにした。 ウンチクとおろし方、タレの作り方はネットで検索。うーん。世界中どこにいても伝統の技を学べるのね。 そんなわけで、買ってきたウナギちゃん。 「まずは、うなぎっちゅうのは、ウナギ裂きが無きゃイけないんじゃないの?」とイトウ君 そんなもんある訳ゃないので、無視しつつ、まずはマナ板に固定しないと。 釘がないので、「木ねじ」使ってみることにしました。かなづち代わりにドライバーです。 そんな訳でとりあえずウナギをムンズとつかんでみる。オイオイ。まるでドリフ(古いな)の様だ。というか、伊東に行くならハトヤの男の子みたい。要は全然つかめないということ。とにかく、すごい力でエラ付近をつかんで、ねじを打ち込む。うーん。かなり残酷だ。 ウナギにモクネジを打ち込むの図。 ウナギちゃんもかなり必死。そりゃあ、痛いよ。ウデに巻きつかれました。 思わずたのぞうも「ひぃ~っ!!!」 ウデにウナギが巻きついてます。決定的な巻きつきの瞬間はチトのがしました。 格闘すること何分だったのだろうか?とにかく、残酷なのと怖いので決意が固まりませんでしたが、コレも食のため。エイヤ!でマナ板に固定。 恐らく地球人類で初のモクネジ+ドライバーで木の板にウナギを打ちつけたの図。 よし、ここまでくれば後はさばくのみ。一息入れて、イトウ君とタレとカバヤキ方法の相談。蒸すべきか、蒸さないべきか。ウナギもさばけないくせに、ウンチク先行型の我々です。一応、「こだわる」クチなので。 そして、フトウナギを見ると!!あれれ! こんなのみたことない。ウナギちゃん、あまりの痛さに自ら固結びの図。うナちゃん断末魔の叫び。 ああ、なんてかわいそう。きっと、日本中のウナギ屋で多かれ少なかれこのような惨劇が日々展開されてるに違いない。今まで、ビールの飲みながら「まだかよ!」とか思ってた自分にチト反省。 でも、無事さばけました~。 後は、白焼きとカバヤキを作成して、大変美味しく頂いたのでした。 **余談** 余談ですが、スウェーデンのウナギは巨大です。長さが1メートルに達することもしばしば。でも、スウェーデン人は全部。ぜえんぶ。スモークにしてしまいます。スーパーでは、燻製されたウナギがぶつ切りになって売られています。しかも太い!!大の男の腕くらいの太さはゆうにあります。コレをカバヤキにしたらさぞ美味かろう。しかし、そうしたウナギが、ナまで売られているのは見たことがありません。 でも、スモークのウナギは酒の肴に最高!フライパンで焼くんですが、焼くと大きさが半分になるくらい脂がのってます。カバヤキだと少し脂がきついかもね。 **ウナギのウンチク** なぜ、スウェーデンのウナギはでかいのか?という問いに対しては、お友達のステファン曰く、スウェーデンのウナギは海に出て、遠くスペインまで回遊して、数年の後に生まれた川に戻るのだとか。そうした成長の甲斐あって巨大なのだそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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