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カテゴリ:河釣り
いや、長かった。しかし長かった。
最近釣りには結構出かけていたものの、フライを巻きだしてからすっかりと魚と縁遠くなっていたのですが、やっと、やっと運気が向上してきたようです。 出かけたのは、最近師匠が見つけてきた湖(Hackeberga)。ボート(手漕ぎ)を借りて、スウェーデンで最近流行っている、パイク狙いのフライフィッシングです。 小雨混じる中、久しぶりに長男を伴っていざ出船。早速、ハスの葉が浮く湖面に向かってキャスト開始。 暫くすると、ボートの下でパイク用巨大スピナーをシャクっていた長男にアタリが!!! 「パパ~ おサカナ釣れた~」 どうせ、葉っぱだろうと思ってみると確かにグングンと竿がしなってます。おおっ、これはすごいと思っていると、あっさりバラシ。うーん、勿体ない。しかし、最近釣りに行くたびに、息子はほぼ確実にサカナを掛けている気がします。立派な釣り師になってね。 とにかく、サカナの気配はバッチリということで、気を取り直して 期待を持ってキャストしていると。 「ゴゴン!」 あれれ、たのぞうパパにもアタリが来ました! 早速ファイト開始、が意外にもあっさり寄って来る。とはいっても、初のパイクヒットだけに、いきなりアウアウ興奮モードに突入。師匠にヘルプをお願いするが、曰く 「このネットじゃ小さすぎる!」 「???」 ようやく、魚影が見えるが、確かに大きい。ネットに納まりきらないことに納得したので、ナゼか持参していたギャフに切り替えて、やっとあげましたの一匹。 パイク@89cm 4.5kg 大きさの割には意外にやせてて細かったのですが、一応これで胸をはってパイクを釣ったといえるでしょう。なんでギャフを持ってたかというと、パイクの歯は、非常に鋭いので有名だから。そんな事にびびったのでギャフを持っていっただが、大正解。ぜひパイクを一度食べてみたかったので、持ち帰ることに。 しかし、その後は鳴かず飛ばず。風景の写真なんぞを撮ってもらってる間に大雨になって退散したのでした。 Hackeberga城 (今はホテルになってる様子。どなたかの写真も見つけました。リンクフリーと思います。) 陸に上がって、息子と並べてみた。息子の肩まであります。 ちなみに息子曰く、このサカナは自分がバラした奴をパパが釣り上げた ということらしい。 放置されてる椅子と比べてみた。 っていうか、秒殺で脊髄を切断し、まったく体は動かなくなったものの、なぜかエラだけはまだ動いている。なんていう生命力。さすが、ねずみまで食べるプレデターです。 下して、サクにしてみた。こうしてみると非常にきれいなものですな。古代魚チックな雰囲気は全くありません。 さすがに川魚は少々臭うし、第一キッチンの流しに入りきらないし、かといって風呂場で洗うのもイヤだったので、適当に表面を拭いて、外で解体することに。近所から丸見えだけど (あえて近所は見渡さなかったけど・・・) 強風の小雨の中、1m近いサカナを出刃一本で異様な手際のよさで解体する日本人は変態だと思われたに違いない。っていうか、アタマを切り落とした後まで、ノドとエラが動いていた。一体、何者なんだろう・・・っていうか呪われないよな。いやはや恐ろしい。なんかの生まれ変わりだったりして・・・ 帰りの道すがら、パイクの伝統的調理法を聞いておいた。塩水にハーブ(ディル・タマネギ・タイム・セロリ・ローレルetc)を投入して、そこで茹でて、あとは別でホワイトソースを作って、ホースラディッシュを添えるというもの。 Poached Pike, Fisk Cream Source ってところか。 で、作ってみた。久しぶりに堪能する 釣る→〆る→さばく→調理する→食う のサイクル。人間の原始に限りなく近い至福の休日です。 意外に良い見た目。結構骨が多いのだが、サカナが大きいだけにナイフで十分取り除くことが可能。しかも、まったく臭みが無くて美味しい! 家族にも評判の一皿なのでした~。っていうか絶対、ケンタッキーのフィッシュフライは、パイクに違いない。 しかし、皮を剥ぐ工程で手が恐ろしく魚くさくなった たのぞう は、今ひとつ料理を堪能できないのでした。だれか、良い方法しりません? 下す段階では新聞紙をつかって、一切魚に触らず解体できるのですが・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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