針聞書
晴れ。家族に別れを告げ、まっすぐ羽田空港へ向かう。午後1時の便で福岡へ飛ぶ。せっかく福岡まで来ているので、帰りに大宰府にある九州国立博物館に立ち寄る。http://www.kyuhaku.com/pr/index.html昨年秋に開館したばかりなので、建物も新しい。昼間はかなり混雑していたようだが、俺が入ったのは閉館1時間前なので、すいていた。館内は広く、時間的に全部を見て回るのは無理なので、特別展はあきらめ、常設展示だけを見ることにした。それでも、少し急ぎながら見て回る。国宝級の作品がたくさんある。特に陶器と画が興味深い。もう1つの目当てはミュージアムショップ。「針聞書」という安土桃山時代に書かれた鍼灸の本があり、その中に病気の原因とされる様々な虫が描かれている。例えば、これは気癪(きしゃく)。油気の物を好み、魚や鳥も食べる。虎の腹を食べると退治できる。これは脾臓(ひぞう)の虫。筋を捕まれると、目まいを起こして頭を打つ。木香(もっこう)・大黄(だいおう)で退治できる。これらのキャラクターグッズが売られている。変なキャラ好きの間では密かに流行っているらしい。俺も思わず買ってしまった。帰り道は高速を使わず、ひたすら国道を走る。日田まで来ると、運転にも疲れ、腹も減ったので「ラーメンくーた」に入る。九州に戻ったらラーメンが食べたいとずっと思っていたのだ。ここはけっこう気に入っている店だ。替玉にご飯・餃子セットとがっつり食べた。満腹満腹。街を抜け、真っ暗な山道を走る。うちまでもう一息だ。