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テーマ:山登りは楽しい(12674)
カテゴリ:登山
「岩と雪の殿堂」と言われ登るのが大変そうだが 主人曰く、早月尾根からならそれほど危険はないとのこと。 なので、連れて行ってもらうことにした。 9月26日(金) 早朝、仲間と待ち合わせをして馬場島荘駐車場へ。 9時前に駐車場に着いたが、あいにくの雨。 レインウエアを着てザックカバーをかけて、9:15出発。 登山アプリの投稿でよく見かける「試練と憧れ」の碑があった。 ![]() 歩き始めるとすぐに雨が上がり 暑くなったのでレインウエアの上着だけ脱ぎ、 面倒なのでズボンは履いたまま登る。 間もなく巨木ゾーンにやって来る。 大きな木が根を張り巡らせて聳えていた。 ![]() 汗だくになり、「こりゃたまらん」と レインウエアのズボンも脱いだ。 多分、標高1,200Mから200M刻みにこの標識が出てくる。 馬場島荘の標高が750Mのので、450M登り上げたことになる。 そして、早月小屋は2,200Mだから、あと1,000M登るのだ。 1,400M~1,600Mと登って、やっと1,800Mまで来た。 とにかくずっと急登で大変。 ![]() 登山堂脇に池が出現。 覗いてみると… ![]() サンショウウオがいた。 小さくて、足が生えたオタマジャクシかと思ったが 時期的にそんなはずはなく、黒サンショウウオだそうだ。 ![]() 小屋が近づいてくると、鎖場も出てきた。 ![]() 丸山の頂上に到着。 ここまで来れば、早月小屋はすぐそこ。 雲の合間から剱岳の山頂も顔を出している。 ![]() 急登を5時間弱歩き、午後2時頃小屋に到着。 受付、荷物整理、着替えなど済ませて、外のテーブルに出た。 5時に「夕食ですよ」と呼ばれるまで2時間余り 男性陣は山友さんが持参したウイスキーでまったり。 かなり飲んでいい気分になっていた。 私は飲まないから、つまみを食べながら黒須ドリンクを飲んだ。 緑の山の後ろから岩々の山頂がちょこんと顔を出し 左には北方稜線が続いていた。 ![]() 北方稜線の連なり。 左からキャットピーク、ドーム、ピラミッドピーク、マッチ箱ピークと言うらしい。 雲に覆われたり、青空になったり。 ![]() 剱岳の山頂をアップ。 山頂から小屋が見えたので、まさにあれが山頂だ。 雲がすぐそばをどんどん流れて不思議な感じで きれいな景色を見ながら、満たされた気分だった。 ![]() まったりしていたら、小屋番さんが夕食ができたと呼びに来てくれた。 壁に向かって食事をするようなテーブルの配置になっていて ちょっと寂しい感じ。 ご飯と味噌汁はお替り自由で、この10倍くらい食べた気がする。 ![]() なかなか寝付けず、外に出ると星がすごい! 天の川もバッチリ見えた。 ![]() 9月27日(土) 頂いたお弁当を出発前に小屋で食べようと思ったが 夕ご飯を食べ過ぎて全くお腹が空かなかった。 ヘッデンつけて5時に出発。 どこかでご来光をと思っていたが、剱岳の陰に隠れて見えなかった。 前剱岳がモルゲンロートし始めた。 陽が登って来たんだな。 ![]() だんだん岩場が多くなる。 落石に備えて、サイクリング用のヘルメットを被って来たが 私以外はただの帽子。 ![]() 毛勝三山の尾根に滝雲が流れてきた。 主人は若いころ、毛勝三山を縦走して、長次郎谷から剱岳に登ったそうだ。 ![]() 北方稜線のピークがずらりと並んでいる。 同行した山友Nさんは、ここを歩いたことがあるそうだ。 ![]() 標高を上げると室堂平と立山が見える。 その後ろには、薬師岳や黒部五郎岳、笠ヶ岳も。 同行の山友Aさんは、一昨年、室堂から登ったそうなので この辺りを縦走してきたんだな。 初めて剱岳に登るのは私だけだ。 ![]() 影剱岳が見えた! ![]() だんだん岩場が多くなって、岩稜地帯に突入だ。 ![]() 鎖や梯子の連続だけど、そのお陰で恐怖感なく登れる。 登山道が親切に整備されていて、怖がりの私にはありがたかった。 ![]() 高度を上げると更に広範囲に見渡せ、 笠ヶ岳の左に水晶岳も顔を出した。 笠と水晶の間に、御嶽山と乗鞍岳もうっすら。 ![]() 山頂近し! ![]() 着いたー! 山頂は結構広く、みんながゆっくり休憩するのに十分。 ちょっと順番を待って記念撮影。 ![]() 岩に登って立山をバックに。 ![]() とんがり帽子の槍ヶ岳はどこだ~?と思ったら、 立山の後ろに少しだけ顔を出していた。 ![]() 後ろ立山連峰もずらりと勢ぞろい。 右側の尖がった辺りが針ノ木岳らしい。 しばらく分からず、爺ヶ岳、布引岳、鹿島槍ヶ岳。 五竜岳、唐松岳、不帰のキレットから白馬三山。 そして、旭岳、雪倉岳を経て日本海へ。 ![]() 立山の向こうにあるのが龍王岳とかで、 皆の憧れ、五色ヶ原とかを経由して薬師岳に行くのかな? ![]() 真ん中よりちょっと右よりの山並みがパノラマ銀座と思われる。 燕岳から大天井岳を経て常念岳へ。 この位置からだと常念岳が真ん中に見えるそうだ。 後ろにうっすら南アルプス。 ![]() 左のギザギザが八ツ峰。 山友Nさんはここも歩いたそうだ。 右の岩々が源次郎尾根。 八ツ峰と源次郎尾根の間の谷が長次郎谷(ちょうじろうたん)。 源次郎尾根の左側が平蔵谷だそうだ。 ちなみにNさんは、この3月に山頂から平蔵谷をスキーで滑ったそうだ。 怖すぎる。 ![]() 山ランチをしたり、三座同定をしたり、写真を撮ったり 山頂で1時間以上もゆっくりした。 下山も慎重に。 ![]() 小屋と丸山がよくわかった。 ![]() 雲の隙間から日本海が見えた。 ![]() よく見ると、海に雲が映っていた。 もしかして、これは蜃気楼? 麓は魚津市だし、蜃気楼と言うことにしておこう ![]() 名残惜しく振り返ったり、写真を撮ったりしながら小屋まで下った。 きれいな草もみじ。 ![]() 色づき始めた木々と剱岳山頂方向をバックに。 ![]() 枯れたハハコグサと北方稜線。 ![]() 早月小屋に戻り、預かってもらった荷物を整理して 長い長い急坂を下った。 時にはおしゃべりをしながら、時には無言で。 登山口近くになると、ピーピーと笛の音が鳴り響いた。 私は、観光バスが方向を変えているのかな?と思ったが、 後方から下山してきた人が、 「熊が出たのでしょうか?」と言ってきた。 ![]() 下山してキャンプ場に辿り着いたら、 キャンプに来ていたファミリーの子供が 笛を鳴らしながら遊んでいた。 「これかっ」と思った。 きっと熊よけだろう。 麓の湯神子(ゆのみこ)温泉で汗を流した。 ![]() 有磯海SAで夕食にした。 富山県は何度か訪れているがまだ食べたことがなかったので 富山県のソウルフード、ブラックラーメンにした。 色のわりに塩辛くなくて、普通の懐かしい醤油ラーメンだった。 ![]() 憧れの剱岳に無事に登って来られた。 登り始めは雨だったけど、 その後、お天気に恵まれて素晴らしい登山になった。 計画して運転して連れて行ってくれた主人に感謝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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