仙台フィル 尾高忠明指揮 ブルックナー8番
久しぶりに仙台フィルの定演を聴きに行きました。最近ご無沙汰だったのは2つの理由。1つは仕事が忙しく,たまに聴きに行けても疲れて寝てしまう。もう1つはベガルタ仙台の試合が月2回以上あるわけで,これに娘と通う現状では1人でコンサートはなかなか家庭の平和維持には難しいため。 さて,今日はブルックナーの8番という,まあクラッシク,交響曲の究極と言ってもいいような大作であり,仙台初演であったから。ブルックナーと言えば私が学生時代を過ごした70年代後半からマーラーブームに続くブルックナーブーム,またはこれを指揮する朝比奈隆さんのブームが始まった。私は同じゼミの先輩・合田さんの徹底レクチャーを受け,京都から阪急に乗り大阪・中ノ島のフェスティバルホールへ通った。朝比奈指揮では東京で9番(東京交響楽団),名古屋で8番(名古屋フィル),大阪では5番(大阪フィル)の3曲しか聴いていない。ただしヨッフム指揮バンベルグ交響楽団の8番,という極め付きも聴くことができた。 さて,今回の仙台フィルだが,率直に言うと青年文化センターという中規模ホールでは少々耳にきつかった。尾高さんがまた熱血に,たっぷりと鳴らす演奏で,さらに金管の体力疲れがあって,最後には観衆もオケもみんなでがんばれ,ゴールはそこだ!的な一体感があって,終演後にはブラボーもなかなか出せない雰囲気。 それでも私の青春そのものの音楽にエネルギーをもらった。台原森林公園の若葉・山桜が美しく幸せな1日だった。