■行く秋の■(6157) ■10月の俳句一覧
行く秋の寂しき影や草も木もゆくあきの さびしきかげや くさもきも≪行く秋の我に神無し仏無し 正岡子規≫■令和5年10月の俳句一覧《令和5年10月》No.6127 (おんぶばった) おんぶばった相棒居ぬと寂しがり(20231001)No.6128 (合歓の実の) 合歓の実の眠りは深し母の声(20231002)No.6129 (顔見せぬ) 顔見せぬ然らば月見団子かな (20231003)No.6130 (秋鯖や) 秋鯖や箸進みける光り物 (20231004)No.6131 (寸分の) 寸分のときを惜しむや秋の寂び (20231005)No.6132 (蜻蛉の) 蜻蛉の律儀なりけりカメラ目線 (20231006)No.6133 (凛々と) 凛々と大地染まりぬ秋気かな (20231007)No.6134 (赤ちゃんの) 赤ちゃんの香りよちよち金木犀 (20231008)No.6135 (コスモスの) コスモスの腰の折れをり未完の句 (20231009) No.6136 (慎ましき) 慎ましき化粧十月桜かな (20231010)No.6137 (ラベンダー) ラベンダー富良野歩きし頃のこと (20231011)No.6138 (秋蝶や) 秋蝶や悔ひせぬやうに粉塗れ (20231012)No.6139 (ふくよかや) ふくよかや京美人てふ貴船菊 (20231013)No.6140 (制覇せる) 制覇せる頂八たび天高し (20231014)No.6141 (目が合うて) 目が合うて急に飛び立つ蜻蛉かな (20231015)No.6142 (サフランや) サフランや何か良きことありさうな (20231016)No.6143 (ハロウィンや) ハロウィンや南瓜に潜む怪の魔女 (20231017)No.6144 (水引や) 水引や祝賀ムードはなけれども (20231018)No.6145 (能舞台) 能舞台懸かる千筋や蜘蛛の糸 (20231019)No.6146 (木犀が) 木犀が金の香りを放つ部屋 (20231020)No.6147 (大正に) 大正に生きし母ごと紫苑咲く (20231021)No.6148 (隠居とて) 隠居とて悠々自適老鴉柿 (20231022)No.6149 (至福なる)至福なる味覚平らげ馬肥ゆる (20231023)No.6150 (秋爽や) 秋爽やけふの歩数は新記録 (20231024)No.6151 (金よりも) 金よりも上と誇示せり銀木犀 (20231025)No.6152 (終電を) 終電を降りてラーメン午前様 (20231026)No.6153 (青天に) 青天に映ゆる赤房飯桐の実 (20231027)No.6154 (黄嵐に) 黄嵐に地球席捲泡立草 (20231028)No.6155 (銀杏の) 銀杏の落ちぬを競ひ高見かな (20231029)No.6156 (野も山も) 野も山もくれなゐ稔る秋の暮 (20231030)No.6157 (行く秋の) 行く秋の寂しき影や草も木も (20231031)■<宮日文芸・俳句 / 宮崎日日新聞> *10月投句 … 4週×5句=20句 *10月入選句(9月中旬~10月上旬投句分) ・身に沁むやイヴモンタンのラヂオかな ・・・◎本村蠻 特選 (2023/10/23) 本村蠻【評】:『ラヂオから流れているのはシャンソンの代表曲「枯葉」。 物思う秋の洒落た懐旧の情。』