2006/05/09(火)18:41
電子ピアノも調律
前の話の続きです。
電子ピアノの修理の方に来ていただいて、さっそく見てもらいました。
すると、手慣れた調子で外側のカバーからはずし始め、中が見える状態に。
目の前で行われる「電子ピアノ解体ショー」に興味津々の私。
いやいや、本物のピアノと違って、電子ピアノの中身って単純でした。
鍵盤があって、でっかいスピーカーが2個ついて、配線がちょろちょろ。
そのうち、鍵盤部分だけをぼこっと取り出すと、
カチャカチャいっていた鍵盤をはずし・・・
奥の方から出てきました、10円玉。
「ふつう、コインを入れても鍵盤の下の方に通り抜けてしまって
問題ないのですが、
うまいこと鍵盤と下の支えの間にはまってましたね~」
6年間、ピアノのハンマーにたたき続けられていた銅貨、
当たり所がわずかに変形してました。
やっと日の目が見れたね~、よかったね~、10円玉ちゃん。
さて、それから修理のおじちゃんがこんなことを。
「ハンマーの部分が少し落ち込んでいるようですねぇ。交換しますか?」
よくよく話を聞いてみると、ハンマーのあたり具合が微妙にずれているらしく、
これ以上当たりが悪くなると音が狂うそう。
場合によってはハンマーが寿命を迎えて折れるかもしれない、
と、いうことでした。
実は、本物のピアノの調律というのも、音を合わせるだけではなくて、
ハンマーの当たり具合を調節する方がメインの作業なのだそう。
電気製品なので、10年もたつと部品がなくなってくるそうで、
寿命を迎えてから修理は難しくなるかもしれない、
という話も聞き、
そういえば、「電子ピアノの寿命は案外短い」などという話もよそで
聞いたことが。
「おいくらほどですか??」
と聞いてみたら、
「コインの取り出し代も合わせて、全部で1万2千円(+消費税)です」
ここでハンマーを交換すれば、あと10年はもつか・・・
と思ったら、案外お得かも、とも思ったり、
アップライトのピアノの調律は毎年1万円以上かかる、
などという相場も考えれば、
10年で1万2千円は高くないか、
とも思ったり。
で、ハンマーの全取り替えをお願いしました。
実は、去年、私が夢中になってピアノを弾いていたら、
最近、わずかに弾き心地が悪くなったようにも感じていたので、ちょうどいいか、
と思って。
1時間ほどでハンマーの交換終了。
「グリスが切れていたのでぬっておきましたから、タッチが若干変わっていると思います」
あ、やっぱり!?
修理屋さんが帰ったあとに、ピアノを弾いてみたら、
カチャカチャ鳴らな~い
その上、タッチがもとに戻ってて弾きやすい~。
若干音質が変わったような気もするが。
10円玉のために1万円かよ~(ToT)
と嘆いていたのですが、
思わぬメンテナンスをしていただいて、得した気分になりました。
10円玉がなければ、電子ピアノを調律(?)しようなんて思わなかったもんね。
電子ピアノもメンテナンスをきちんとすれば、かなり長持ちするそうです。
娘がハンマーが折れるほど練習してくれればそれに越したことはないのですが、
とりあえず、息を吹き返した我が家の電子ピアノでした。