テーマ:好きなクラシック(2280)
カテゴリ:音楽大好き
久しぶりに、ムスメと一緒にクラッシックのコンサートに行ってきました。
佐渡裕指揮 兵庫芸術文化センター管弦楽団 プログラムは スメタナ:序曲「売られた花嫁」 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104 (チェロ ウォルフガング・エマヌエル・シュミット) ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 op.67「運命」 『題名のない音楽会』に出ていらっしゃる佐渡さんを生で見れる、 ということで、ムスメもものすごく楽しみにしていました。 実はこのコンサート、ムスメの中学合格が決まってから 「じゃ、合格祝いにチケット買おうか」と決めたものでした。 佐渡さん、当市にいらっしゃったのは3回目なのだそうですが、 前2回は、チケットが高くて行こうと思えなかったのです(^^;;;) でもまぁ、去年1年間はいろいろあってコンサートに行く機会がなかったし、 ムスメの合格祝いならまぁいいか、と決心。 決心してよかった♪と思えるコンサートでした。 まず、コンサート開演の10分くらい前だったと思うんですが、 佐渡さんご自身が舞台に出てきて、 指揮者が開演前に出てきてしゃべるなんて、見たことない・・・(^^;) 2階席だったので、目の悪い私は最初誰が出てきたのかわかりませんでした。 TVのイメージではもっと体格ががっしりした方だと思ってたのですが、 思っていたよりもすらっと細身で背が高くて、かっこよかったです(^^) そんな背の高い方が、演奏が始まると、指揮台の上で跳んだりはねたり(笑)。 演奏の途中でムスメが 「佐渡さん、コバケン(小林研一郎)さんみたいに演奏中にうならないから 聞きやすいよね」 なんて言ってたんですけど、 いえいえ、うなってました。2階席に聞こえるくらいの勢いで(^^;;;) 回数は少なかったですけど。 『売られた花嫁』、『ドヴォルザーク:チェロ協奏曲』とも、 ムスメには聞きなじみのない曲で、どちらかというと通好みな 選曲だったと思うのですが、 ムスメ、チェロ協奏曲の途中で寝てしまいました・・・。 ま、ムスメの関心の中心は『運命』でしたから、それにそなえて一休み、 ということで。 私にとってもあまりなじみのない曲でしたが、 チェロ協奏曲は、チェロとコンサートマスターのバイオリンソロとの 掛け合いがとても美しく、うっとり。 チェロの協奏曲もいいもんですね♪ さて、最後のトリである、ベートーヴェンの運命。 実は私、ベートーヴェンの交響曲ってあまり好きではなかったのです。 ラジオとかTVでしか聞いたことがなかったんですが、 もっと後の時代の作曲家の曲と比べると、退屈な気がして・・・。 でも、生で聞いてわかりました。 生演奏じゃないと良さがわからないんだ!と。 佐渡さんの『運命』の第一楽章(ジャジャジャジャーンの楽章)、 実は、日本人が聞き慣れているテンポより速いです。 ジャジャジャジャーン、の後で、もうちょっと”溜め”があってほしい ところなのですが、佐渡さんはさらっと流すように演奏されます。 どうしてなのか、詳しいところはよくわからないのですが、 多分、佐渡さんは楽譜に忠実に、全体を同じテンポで演奏されているのだと 思います。 でも、”溜め”の部分って、自分の好みに合わないと気になります・・・。 ムスメは「気にならなかった」といってましたが。 でも、その他の楽章は、聞き慣れたパターンがなかったせいか、 すんなりとけ込めました。 でも、どの楽章も「聞いたことはある」のですが、こんなにじっくり聞いた のは初めて。プログラムに書いてあった解説を読んで、曲の構成などもで頭に入れて 聞いたら、またおもしろさを感じました。 なんかこう、ムダな音が一つもない、んですよね。当たり前ですが。 あの時代、ベートーヴェンがこんな曲を次々と発表した、ってのは 驚異的だったんだろうな、と思います。 そして最後の第4楽章。 佐渡さんが、”神”になってました。 なんていうんでしょう、もちろんオーケストラが音を出しているのですが そうじゃなくて、佐渡さんの体全身から音が出ているような、 そんな錯覚に一瞬陥りました。 そして、そんな佐渡さんに3千人の観客の心も操られているようで・・・。 素晴らしい演奏でした。 最後のアンコールは、これが何のご縁でしょう・・・ 2年前の小林研一郎指揮、アーネムフィルの公演のときのアンコール曲と同じ、 ダニーボーイでした。 同じじゃない方がよかったな~、とちょっと残念だったのは、 私にとっては、 ダニーボーイはコバケンさん&アーネムフィルの方が美しかったことです。 オーケストラの違いなのか、欧州の風土が育む音の差なのか。 もちろん、今回も素晴らしい演奏だったことには間違いはありません。 好みの差の範疇だと思います。 演奏会終了後、ムスメに「どうだった?」と聞いてみたら 「(『運命』の)第4楽章が一番よかった。ボク、あれが一番好き~」 「でもジャジャジャジャーンってところ、もっと大きな音だと思ってたから、 そんなに大きくなかったね~」 だそうな。 さて。コンサートに行くと毎回恒例なんですが・・・ また、チェロ協奏曲の第1楽章が終わったところで 拍手が起きました(^^;) 佐渡さんとチェロのシュミットさん「あれれ?」のお顔。 このときも、 あのときも、 あのときも、 オケのコンサートを見に行くたびに起こる第1楽章終了後の拍手と 困惑する指揮者&演奏者・・・。 もはやこれは、当市の名物(?)です。 いい演奏だったということを素直に表現しているのですから、 悪いことではない…ですよね(^^;;;) とてもいい演奏会でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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