カテゴリ:私の本棚
この本には魔法がかかっています、絶対に。
熱帯 (文春文庫) [ 森見 登美彦 ] ハードカバーの単行本は2018年に発行されてましたが、このたび文庫版として発売されました。 「単行本、重いしな・・・」となんとなく遠巻きに見ていたのですが、先日、本屋さんで文庫版を発見して、ちょっと立ち読みしたら、そのまま”取り憑かれ”ました。 『熱帯』という本に、登場人物が次々と取り憑かれていく物語なのですが、私も取り憑かれたらしく、554ページの本を2日間で読み終えてしまった上に、まだ物語の世界から帰ってこれません・・・ 感想を書くとネタバレになっちゃいそうなので、あまり書けないのですが、 読み進めるごとにナゾがどんどん増えていって、え?え?と思っているうちにさわやかな読後感を残して終わる、という・・・。 私のお勧めの読み方は、 何の予備知識もなく一気読みして、再び最初から読み返す、 というやり方です。 普段は一回読み終わった小説を読み返すことはあまりないのですが、この本は読んだ回数だけ解釈が広がりそうな気がします。少なくとも、いろんなところに張り巡らされた伏線をいろいろな形で回収できる・・・というか。 ペンギン・ハイウェイを読んだときも衝撃でしたが、 『ペンギン・ハイウェイ』 森見 登美彦 著 あの衝撃に、他の森見作品の特徴的エッセンスもぎゅーーーっと詰め込まれた、森見ワールド満載な感じの贅沢な物語です・・・。 仕事で活字はたくさん読んでいるのですが、純粋に「物語の世界」をこんなに堪能できたのは、本当に久しぶりで、とても幸せな気分です。 ・・・ホントに、取り憑くんですよ、森見作品って・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 25, 2021 11:31:05 AM
コメント(0) | コメントを書く
[私の本棚] カテゴリの最新記事
|
|