[おばちゃんチップス] ※多少のネタバレあり
と、言う訳で予告通り・・・行ってきました(笑[おばちゃんチップス]自身としては、実に10数年ぶりに映画館で映画を見ました(大笑視点は、東京の人から見た大阪の風情とそこで感じた人情。それは、大阪に住んだ『こー』が、いい意味でも悪い意味でも当時感じていた大阪でした♪(※ 関西と言う括りではなく、あくまでも大阪の一部ですので誤解のない様に。)大阪に住んでる人が、この映画を見たら・・ちょっとほくそ笑んでしまいそうな、昔の日常風景?かも知れないです。面白かったのはもちろんやけど、『うんうん♪そうそう!!』と共感もできたし、声を出していいのであれば、声を出して笑いたかったし、それこそツッコミながら見たかった(笑『こー』が大阪で住んでた所にも、この映画に出てくるのと似た様な風景がありました。大きな通りから1本裏に入れば、そこは昔からの文化住宅や長屋がアチコチにあって、魚屋さんや八百屋さんに日用品を売ってるお店とか薬局や酒屋なんかの個人の商店が点在してましたし。イチバン多くあったのは美容院と喫茶店(笑銭湯も歩いていける範囲に3ヶ所ありました。その帰り道には、普通の家の玄関を改造した様な所で作っているたこ焼きやおでん(おでん=関東煮:かんとだき と言いました)や何かアテになるモノを買うて、缶ビールでちょっと1杯!なんていう光景は普通でした(汗『こー』も週1で参加してましたよ(笑そして、映画の中では様々な大阪のオバちゃんが出てきたけど、どれも『どっかで見たことあるなぁ・・・』と、『こー』はちょっと懐かしさも感じながら見てました。映画そのものは、オバちゃんが強く前面に出てるし、最近の、大阪=オバちゃんと言う風潮もあって、単純にコッテコテに大阪を取り上げた映画。と括られてしまうかな?と思ったけど・・・もちろん、それだけやないです。その中から、大阪に住む人の気質の一端を感じてもらえれば・・・と思います。古いンやけど、どこか新鮮。そして、ちょっとカワイイ、ラブストーリー♪そんな感じの映画です。公式HPはバナーをクリック!(別窓で開きます)以下、ネタバレを含みます。どんなオバちゃんが出てきたかと言うと・・・電車のホームで、おばちゃん2人が大して内容のない会話をしていたかと思えば、突然「親しげ」に「飴ちゃん食べる?」と話しかける。「そんなのあるかい!」て思うでしょ?ネタと思うでしょ?(汗ちょっと誇張した感じにはなっているけど、こんな場面が「あるか、ないか?」と言えば・・・間違いなく『あり』です。『こー』も何度となく体験してます(例えば、この日に書いてます。)自分が少しでも興味を持った人には無関心では居られないし、『どんな人なんやろ・・・』と探りを入れたくなるのが人の心と言うものです。そのきっかけとして飴なんです。飴ちゃんもらって気悪くする人なんて居ませんよね、その時の飴は、垣根を取り払う最初のアイテムです(笑自転車に乗ったオバちゃんが商店街を走り抜ける。・・・これも少しは誇張されてると思うかも知れないけど、「あるか、ないか?」と言えば、『あり』です。最近では、歩行者に危ないと言う点から「自転車から降りて歩きましょう」と言う雰囲気に変わりつつあるけど、『こー』は良く見た風景です(汗その自転車は、タダの自転車ではなく・・・前カゴにはひったくり防止のネットを装備。多少見た目が悪くても、モノを取られるよりはよっぽどいいし、網のモノやなくビニール製のモノなら、急な雨にも荷物を濡らさずに済みます。そしてハンドルには傘を固定できるアイテム[さすべえ]が付けられている。[さすべえ]・・・これです。雨の日には雨傘を・・・こんな感じでハンドルに固定して使います。買い物に出てた時に急な雨・・・そんな時に片手運転なんて危ない事はしません。家に帰るまでの短い間なら、これで十分凌げますし、荷物を濡らしてしまう事もありません。もちろん!いつ降るか判らない雨の為だけに準備する・・・などと言うもったいない使い方はしません。陽射しが強い日には日傘を、カゴに荷物を載せきれなくなった時には荷物掛けに。多少、見た目が悪くても実用性を重んじる融通さがあります。街角の商店で売っている「おでん」そこで「ダシ汁をタダでちょうだい」と言い出すオバちゃん。主人公はおたおたしてしまって「それはちょっと・・・」とか言うてしまうけど、こんな場面も程度の差はあれども『ある』。「おでん」やないけど・・・例えば駅の中にある立ち食いのうどん屋さん、そこでは刻まれたネギとか、あるいはゴマや削り節など、何かしらタダのモノがあったりします。『こー』は、居合わせた隣のオッチャンが、うどんが見えなくなるくらいネギやゴマを入れてる(汗そんな光景を何度も見ました(笑牛丼屋さんなら、カウンターに置いてある紅しょうがを、薬味程度に乗せる・・・ではなく、盛る。牛丼やなしに紅しょうが丼になる勢いで盛る。なんて言うのも、『こー』は普通に見てた光景です。その商店の前に止めてあった自転車、それを「ちょっとそこまで借りるで。」なんて言うて乗っていく・・・。見かけた事がある光景です(汗カギが付いてなければなおさらです。止めてあって、その持ち主が使うてないなら、その合間にちょっと借りるだけです。もちろん、それだけの顔なじみであって信用があってこそですけどね(汗ストーリーは・・・主人公は、奥さんを東京に残し、さらには安定したサラリーマン生活をも捨て単身で方言の研究と言う事で、大阪の大学へ非常勤講師としてやってきます。そして、押しの強いオバちゃんにタジタジになりながらも、大阪での生活をスタートさせます。やってきた大阪では下宿をする設定でした。その場所は、古い文化住宅やら長屋が残る昔ながらの下町。その一角にある駄菓子屋さんの2階が下宿先です。6畳の和室で風呂なし共同トイレ・・・といった部屋でしょうか、大阪とその周辺なら、苦も無く探せそうな部屋で20000円台で借りられそうです。その街には近所に小さな町工場があったり、近くには銭湯の煙突が見えたり、銭湯からの帰り道には井戸端会議が出来る様な、ちょっとしたお店があったりする、そんな街です。その下宿の部屋の窓を開ければ・・・目の前には向かいのアパートのベランダ(汗道を1本隔てて向かい合わせと言う所やなしに、跨いで渡れる近さ。そこに住むヒロインは若いホステスさんです、東京から出てきた主人公を「物珍しい人」として興味を持ち始めますが、下宿先に住む大家のオバちゃんを初め、界隈に住むオバちゃんに振り回されれる主人公を放っておけないのか、何かと世話を焼く事になります。それは単なる世話焼きではなく、最初は、危なっかしくて見てられない感じなんですよ・・・それこそ「しゃーないなぁ」と言う感じで。でも、それも照れ隠しと言うか、ヒロインは主人公が何かと気になって仕方ないんです。で、それを表現するのが・・・ヘタなだけなんです。ストレートに不器用、そんな感じです。その世話焼きは、ヒロインから見れば親切心以外のナニモノでもないけど大阪言葉や大阪に馴染みの無い人にとっては、「おせっかい」と勘違いしてしまうんですけどね(汗さらにはヒロインのストレートな物言いで、主人公は気分を害してしまいますけど、大阪言葉独特の「間」や、その裏にある意味合いを感じ取れる様になってきて、大阪に生きる人の気質や文化なんかを理解してくると、それも親切の裏返しと気付き、次第に馴染んで行きます。そして、時折り見える様になる主人公の内面にヒロインは惹かれていきます。が、そんな幸せな時には必ず大問題が降りかかる・・・主人公は、この事態を乗り切れるのか!?2007年01月31日 01時14分 初回UP最終更新時に画像入れ替え