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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画 サ行
『ジャーヘッド 』を観ました
湾岸戦争での実体験を赤裸々につづったA・スオフォードのベストセラー小説を、 『アメリカン・ビューティー』でオスカーを獲ったサム・メンデス監督が映画化。 若き海兵隊員の目から見た戦争を描いた人間ドラマです >>『ジャーヘッド』関連 原題:JARHEAD ジャンル:戦争ドラマ 製作年度・国:2005年・米 上映時間:123分 監督:サム・メンデス 出演:ジェイク・ギレンホール 、ピーター・サースガード 、ルーカス・ブラック 、クリス・クーパー 、 ジェイミー・フォックス 【ストーリー】 祖父も父も“ジャーヘッド”(ポットのように刈り上げた頭=頭が空っぽの海兵隊員) という青年スオフォード。 18歳になって迷わず海兵隊に入隊した彼は、新兵訓練という名の虐待に耐えきり、 偵察狙撃隊STAの候補に抜擢される。 過酷な訓練の末、60名の候補者から絞り込まれた8名に残ったスオフォードは、 1発の銃弾に命を賭けるエキスパートへと成長していく。 そんな折、CBSニュースがイラクのクウェート侵攻を告げる。 出撃の時を前に、アドレナリンを発散させる若き兵士たち。 ついにスオフォードの戦争が始まろうとしていた…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 今まで観ていたものとは全く違った戦争映画でした。 “ジャーヘッド”(ポットのように刈り上げた頭=頭が空っぽの海兵隊員) の一人の兵士が見た湾岸戦争の真実をドキュメンタリータッチで 皮肉を込めた作品として作り上げた、サム・メンデス監督には脱帽です 空爆とメディアが主導する”ハイテク戦争”と呼ばれた湾岸戦争の前線では 兵士たちがこんな風に暇をもてあまし、溢れるエネルギーをバカ騒ぎや、 酒、マスター○ーションに費やしていたのかと思うと、 日本は、大金を援助したのにも関わらず、「金だけ出して兵士を出さない」と 散々非難されたことを思い出し、ちょっとやりきれない思いもあります。 映画では若く血気盛んな若者が戦場へ赴くことを夢みて ただ淡々とそのときを待つ様子が大半を占めています。 普通の青年が海兵隊の訓練によって戦地に赴き、 敵を殺すことだけを願うように洗脳されていく過程がリアルで怖かった 戦争で敵を倒すこと、すなわち人を殺すことは やっぱり狂人にならないとできないことなんだと思わせられます。 やっとのことで、戦場に送り込まれた兵士たちですが、 そこは敵が見えない砂漠、ここでもやっぱりそのときをただただ待たされるのです。 苛立ちを発散するために兵士たちはバカ騒ぎをするわけです。 この鬱積したエネルギーが訓練の洗脳とあいまって だんだんと人間が壊れて、敵を殺したいと強く願うようになっていく。 普通じゃないです ついに油まみれになりながら、砂漠を進む兵士たち。 途中、遺体を見つけそれをコレクションしようと集めだすものがいたり、 イラク軍によって火をつけられた油田が燃える様子をみて 「美しい、こんな景色は他では見る事ができないから海兵隊が好きだ」 と言ったり、全く理解できない心理に驚かせられました。 そして、ついにやってきた仕官を狙撃する命令に、 心躍らせるスオフォード(ジェイク・ギレンホール)とトロイ(ピーター・サースガード)。 しかし、あとちょっとのところで空爆攻撃に変更され、結局狙撃できないと事に…。 このとき、一心不乱に殺させてほしいと懇願するトロイの異常さに寒気がしました。 戦争はここまで人間を狂わせるのですね… 強いメッセージ性がない分、じわじわと戦争の虚しさが感じられてくる映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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この映画、僕も見ましたよ。
自分との戦いがテーマでしたね(^-^) 実際のイラクの戦場はあんな戦場なんですねー… 兵士が鬱になるのはしかたありませんなぁ~ 油まみれになるのは見てるだけで気持ち悪かったです。 (2007.08.21 22:02:52)
実体験をもとに書かれた小説の映画化だけありリアルでしたよね。。。油まみれの馬もかわいそうでしたね…(T_T)
(2007.08.21 22:17:32)
遅くなりましたがトランクバックありがとぅございます^^
ブログの種類は違えども~映画を紹介してるのは同じです^^もし良かったまた遊びに来て下さいね (2007.09.30 13:22:43)
HANKさん
>遅くなりましたがトランクバックありがとぅございます^^ >ブログの種類は違えども~映画を紹介してるのは同じです^^もし良かったまた遊びに来て下さいね ----- こんばんは♪ コメント頂きありがとうございます_(_^_)_ 今後とも仲良くしていただけたら嬉しいです! また寄らせてもらいますね(^^♪ (2007.09.30 22:16:44) |