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2008.02.28
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カテゴリ:映画 ヤ行
『善き人のためのソナタ』を観ました目

一党独裁の非人間的な監視国家であった旧東ドイツの実情、
そのシステムの中で生きる人々の苦悩を、哀しく
そして美しく描いたヒューマン・ドラマですかちんこ


>>『善き人のためのソナタ』関連

原題:DAS LEBEN DER ANDEREN
   THE LIVES OF OTHERS
ジャンル:ドラマ
上映時間:138分
製作国:2006年・ドイツ
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演: ウルリッヒ・ミューエマルティナ・ゲデックセバスチャン・コッホ

【ストーリー】
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。
国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男。
ある日彼は、反体制的疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタを監視し、
反体制の証拠を掴むよう命じられる。
さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を開始する。
しかし、音楽や文学を語り合い、深く愛し合う彼らの世界にヴィースラーは
知らず知らずのうちに共鳴していくのだった。
そして、ドライマンがピアノで弾いた“善き人のためのソナタ”という曲を耳にした時、
ヴィースラーの心は激しく揺さぶられてしまうのだったが…。



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下矢印ここから先はネタバレを含みます。!ご注意を!!!


ヒトラーによるドイツの影の時代はよく映画に描かれているけど、
この時代の旧東ドイツの現状はあまり知らなかったので興味深かったです。
つい数十年前までこんな風な圧政が行われていたということに
改めて自由の持つ意義を考えさせれました。

色調のない暗い映像に、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツの暗いストーリー。
反体制派を徹底的に取り締まった国家保安省シュタージによる市民の監視。盗聴。

暗く重いストーリーで、地味な映像が続く上に、ちょっとはかじった言語だけど
今ではすっかり忘れてしまったドイツ語。
ちょっと眠くなりそうな映画かなと思ったけど、
第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞しただけあり、
ぐんぐん引き込まれる不思議な強さがあり、それでいて静かに心に響く秀作でありましたきらきら

あまりに深い作品で、心に響いたこの想いを、
どんな風にレビューに書き始めたらいいのか分からないくらいです。
そんな趣のある心に残る作品でしたかちんこ

旧東ドイツで反体制派への監視を大規模に行っていた自由のない時代、
反体制派を徹底的に取り締まった国家保安省シュタージの敏腕局員
ウルリッヒ・ミューエ演じるヴィースラー大尉がブラックリスト入りしている
脚本家と繋がりのある有名な劇作家セバスチャン・コッホ演じるドライマンを
監視する命令を受け、盗聴することになるのです。

国家に忠誠を誓っているヴィースラー大尉は、この道のスペシャリストで、
たくさんの反体制派の口を割らせてきた冷徹な男。
そのヴィースラーがドライマンとその恋人で女優のクリスタ=マリア・ジーラントを
毎日監視するうちに、彼らの考え方や、生き方に影響を受けて
徐々に人間らしさに目覚めていくのです。

決定的だったのは、ドライマンの自殺した友人から
「この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」という言葉と共に贈られた、
“善き人のためのソナタ”というピアノ曲。
ドライマンが奏でる美しいピアノの音色を聞いたヴィースラーの目に
温かみが宿ったと感じるシーンです。

その後、ヴィースラーが自分が不利になるのを分かっているのに、
陰ながらドライマンを助け、ついにはそのことがバレて
暗い地下室の開封係に落ちぶれていく。
自分の存在を知らない人のために自らを犠牲にした寡黙なヴィースラー。
今までのことを恥じ、人間らしく生きようとした結果が招いた
過酷な結果だけど、その強い意志には男のかっこよさを感じます上向き矢印

ラストシーンで仕事の途中で本屋の前を通ったヴィースラーが
ドライマンの新作の本のポスターを見て、本屋へ。
本を手に取り、表紙を開くとそこには、ドライマンとヴィースラーにだけ
通じるドライマンからの感謝のメッセージがある。
プレゼント用に包みますかと聞いた本屋の店員へ向けて
「これは私のための本だ」
と答えるシーンにジーンときましたきらきら

2人が決して出会うことはなく、2人だけが分かる暗号で陰ながら助けてくれた
命の恩人へ向けて感謝の気持ちを伝える。
この慎み深さがじわじわと心に響きなんとも言えない感動を呼びますきらきら

冷徹な人間の心が徐々にほどけていくという難しい主人公ヴィースラーを抑えた表情と目で、
深く感情を込めて演じきったウルリッヒ・ミューエは、自身も旧東ドイツ時代に、
シュタージの監視下におかれ、当時の妻により密告されていたという体験をしているそうです。
そのことが彼の真実味を帯びた演技につながっているのかは分かりませんが、実に
見事な演技でしたきらきら

アカデミー賞外国語映画賞を獲り、これからの活躍が期待される俳優だったのに
2007年7月、胃がんで他界されたそうです。享年54歳。
本当に残念です。
謹んでご冥福をお祈り致します。


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最終更新日  2008.02.28 19:41:37
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