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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画 ラ行
『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』を観ました
同僚の女性を強○・殺害した罪で死刑目前の元大学教授に単独インタビューすることに なった女性記者が、やがて彼の冤罪を信じ、独自の調査に乗り出す過程を二転三転する 巧みなプロットで描く社会派サスペンス・ドラマです >>『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』関連 原題:THE LIFE OF DAVID GALE ジャンル:ドラマ/サスペンス 上映時間:131分 製作国:2003年・アメリカ 監督: アラン・パーカー 製作: ニコラス・ケイジ 出演: ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニー 【ストーリー】 全米の中でも死刑の執行回数が飛び抜けて多いテキサス州。 大学の哲学科で教鞭を執る人気教授デビッド・ゲイルは、妻と息子を愛する良き父親であり、 死刑制度反対運動に熱心に取り組む活動家でもあった。 その彼が、今は活動団体の同僚女性を強○したうえ殺害した罪で死刑が確定し 刑務所の中にいる。 デビッドは死刑執行直前になり、突然人気誌の女性記者ビッツィーを指名し、多額の報酬と 引き替えに残りの3日間での独占インタビューを許可した。 デビッドの有罪を疑っていないビッツィーは彼の話を聞くうち、いつしか冤罪を 確信するようになるのだが…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 死刑執行を3日後に控えた元大学教授で死刑制度反対運動家のデビッド・ゲイルが許した 雑誌記者ビッツィーによる独占インタビューが進むにつれて、完全にビッツィーの 目線と同じになって謎を解いていくスリルのある展開が実によく出来ています 何度観ても2度3度たたみかけるような衝撃の事実にビックリさせられるのは、 僕の記憶力が乏しいからかもしれませんが… 人間が人間に死をもって殺人の罪を償わせることが正しい事なのかと言うと 何人たりとも他人の命を奪う権利なんてないと思うし。 でも、犯人が死刑になることで被害者の残された家族の心が救われるなら 断固反対とは言い切れない。 そんなことを考えながら複雑な思いで鑑賞したので、死刑制度の廃止のために、 反対派のコンスタンス、デビッドが死を選んだことを100%理解する事はできませんでした。 死んじゃったらどんなに意義のある活動でも終わり。 自らがその先を知る術はないわけで、強い信念を持っている2人にこそ、 今後もその活動の意義を伝え続けていってほしかったと思うわけであります。 衝撃的な事実をもって世論の動向を変えようとするくらい確固たる信念があるのは すごい事だと思いますが。 ケイト・ウィンスレットが演じたビッツィーは所々の演技が大味で、 後半のモタモタ具合なども、ちょっとじれったくもありました 情熱的な活動家の部分と冷静沈着な部分、息子を想う深い愛情、 全ての先を見越しているインテリのデビッド・ゲイルを演じた ケヴィン・スペイシーの抑えた演技はすばらしかった 重いテーマなので、モヤモヤして爽快感のない映画ですが、 ラストの衝撃”自由への鍵”には、デビッド・ゲイルのビッツィーに対する 優しさを感じました。 この作品、僕のお気に入り俳優ニコラス・ケイジが製作に携わっていたんですね。 エンドロールで気づいてこっちの面でも驚愕しました ショッキングな映像もあり、何度観ても衝撃を受けてしまう作品です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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