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カテゴリ:映画 ワ行
『ワールド・トレード・センター』を観ました
9.11米国同時多発テロの際、崩落した世界貿易センタービルの瓦礫の中から 奇跡的に生還した2人の港湾警察官の感動の実話ドラマです >>『ワールド・トレード・センター』関連 原題:WORLD TRADE CENTER ジャンル:ドラマ 上映時間:129分 製作国:2006年・米 監督: オリヴァー・ストーン 出演: ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール 【ストーリー】 2001年9月11日の早朝。いつものように家を出て署へと向かう 港湾警察のジョン・マクローリン巡査部長。 彼は署に着くと部下たちを集め“お互いを守り合い、事故のないように”と 言葉をかけ、それぞれの現場へと送り出す。 ところが間もなく、世界貿易センタービルの北棟に旅客機が激突する大惨事が発生、 港湾警察官たちに緊急招集がかけられる。 すぐさまマクローリンを班長とした救助チームが結成され、現場へと急行する。 現場の惨状に言葉を失う彼らだったが、新人警官のヒメノを含む4人の警官が、 マクローリンと共にビル内に入ることを志願する。 しかし、彼らがビルに潜入した直後、大音響と共にビル全体が崩れ始めるのだった。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 勇気そして生還――これは、真実の物語。 9.11同時多発テロを題材にした映画は、数多く製作されていますが、 この作品はまさにあの日、崩落した世界貿易センタービルの瓦礫の中から 奇跡的に生還した2人の港湾警察官の実話なので、オリバー・ストーン監督らしさは それほど出てないというか、全く出てない作品でした。 監督らしい鋭い視点は一切なく、家族愛、仲間愛、人間同士の関わりを中心に 静かに展開されるストーリーはあの日の衝撃を物語っているようです。 ビルが崩壊し、瓦礫の下に生き埋めになっても希望を失わず お互いに励まし合い、家族への愛情を口にする2人の警察官を演じた ニコラス・ケイジとマイケル・ペーニャと、 夫の身を案じ動揺する妻を演じたマリア・ベロ、マギー・ギレンホールの演技は すばらしかったです。 マリア・ベロが病院で、被害に合った息子とその日の朝にケンカしたことを悔やみ 涙する初対面の女性と抱き合い励ましあう姿が印象的で、 あの悲劇に見舞われたアメリカ国民は、惨劇の中、お互いを思い合い、 共に涙し、助け合っていたんだなっと思うとジーンとしました。 テロを起こしたのも人間、ビルの瓦礫の中から被害者を助け出したもの人間。 善であり、悪であったということが複雑に心に響きました。 全ての人には人間同士の関わりがあり、見知らぬ人でも、誰かの愛する人、 その人にとってはかけがえのない人なわけで、この映画では 惨劇中の現在と過去の些細な日常を交差させる映像によって その当たり前の事実を静かに教えてくれているような気がしました。 今まで観た9・11テロに関する映画は、暗く重く受け止めるのには 辛いものが大半でしたが、この映画は希望のあるストーリーで 他の作品とは違う印象の作品でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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