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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画 タ行
『鉄コン筋クリート』を観ました
昔の面影を残し混沌に満ちた街“宝町”を舞台に、そこに生きる親を知らない 2人の悪童少年が、不穏な再開発計画に反逆する姿を描く長編アニメーションです >>『鉄コン筋クリート』関連 製作年度: 2006年 ジャンル: アドベンチャー/アクション/ドラマ 上映時間: 111分 監督: マイケル・アリアス 声の出演: 二宮和也、蒼井優、伊勢谷友介、宮藤官九郎 【ストーリー】 義理と人情とヤクザの街・宝町。 そこを根城として自由に飛び回る“ネコ”と呼ばれる2人の少年、クロとシロ。 かつあげやかっぱらいをしながら毎日を生きる2人は一心同体。 そんなある日、昔なじみのヤクザ・鈴木、通称“ネズミ”が街に戻ってきた。 ずっと変わらなくみえた宝町に、再開発という名目の不穏な動きが見え始める。 背後にチラつく謎の男“蛇”の影。 やがて、自分たちの街を守ろうと抵抗を始めたクロとシロにも冷酷な“蛇”の 魔の手が迫ってくる…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を ソコカラ、ナニガ、ミエル? 原作のアニメは知らない僕ですが、街並みの映像のすばらしさ、ストーリーの面白さ、 魅力的なキャラクター、監督の原作に対する深い愛情を感じる 完成度の高い作品に思えました 冒頭から、日本のようで、タイのようで、バリのようで、過去でも未来でもない、 どこでもない、アジアンテイスト溢れるゴチャゴチャした街並みの不思議さに魅了されます その街を飛び回るネコと呼ばれるクロとシロと言う名の少年たちの躍動感溢れる動きも 秀逸で兄弟のようにお互いを必要としあう2人の関係もなんかいいんですね 蛇と呼ばれるどこまでも冷徹な男の極悪ぶりが憎らしいほど徹底に悪を演じているし、 殺人マシーンとして呼び寄せる3人組の恐ろしいこと デカイし、顔色悪いんです クロとシロをそっと見守る刑事さんの温かさ、昔ながらの人情ヤクザと弟子の関係、 あんぽんたんな組長はさておき、どのキャラクターも良い仕事をしてます とりわけ昔ながらのヤクザ ネズミの人情味溢れる言葉は心に響きました いつもながら声優を務めたのは、豪華な俳優やアーティストの皆様方です。 穢れを知らない無邪気なシロを演じた蒼井優には圧巻でした 彼女はこんな声も出せるんですね クロの声を演じた二宮和也もクロの聡明さと危うさをなかなかうまく表現していて こちらも良かった それにしても、プロの声優を使っていないのにこんなに違和感がないのは凄いです 他の日本アニメ映画もやればできるのか? それとも監督が日本人じゃないからできたのか? 『鉄コン筋クリート』の世界観が独特だからなのか分かりませんが、 鑑賞中にボイスキャストの顔が頭をよぎらないのは作品に集中できて良かったです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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