|
テーマ:最近観た映画。(38846)
カテゴリ:映画 サ行
『シティ・オブ・ゴッド』を観ました
“シティ・オブ・ゴッド”と呼ばれたブラジル・リオデジャネイロの貧民街を舞台に、 暴力と貧困に埋め尽くされた子どもたちの日常を実録タッチで描いた 衝撃の犯罪ドラマです >>『シティ・オブ・ゴッド』関連 原題: CIDADE DE DEUS CITY OF GOD GOD'S TOWN ジャンル: ドラマ/犯罪 製作年・製作国: 2002年・ブラジル 上映時間: 130分 監督・脚本: フェルナンド・メイレレス 出演: アレクサンドル・ロドリゲス レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ セウ・ジョルジ アリシー・ブラガ 【ストーリー】 1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”では 銃による強盗や殺人が絶え間なく続いていた。 そこでは3人のチンピラ少年が幅を利かせている。ギャングに憧れる幼い少年 リトル・ダイスは彼らとともにモーテル襲撃に加わり、そこで初めての人殺しを 経験すると、そのまま行方をくらました。 一方、3人組の一人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にして カメラマンを夢見るようになる。 70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは、“リオ最強のワル”となって 街に舞い戻ってきた…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を ブラジル リオデジャネイロ 神の街 暴力も銃もドラッグもすぐそこにある日常を駆け抜ける 少年たちの 事実にもとづく物語 ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”では 年端も行かない少年たちが簡単に銃を手にし、ドラッグを手にし、 普通に人を殺したりしている現状が恐ろしかったです。 日本に生まれた僕には想像もできない世界が広がってました。 壮絶な暴力描写が続き、とにかく簡単に人を殺めていく少年たちに鳥肌が立ちます。 人の命を奪うという行為になんのためらいもない子供の頃のリトル・ゼの描写と、 足を撃たれた子供の泣き顔が、激しいギャングたちの銃撃戦が僕の脳裏から離れません。 ところが、そんな悲惨な現状が始終描写されるわけですが、 悲壮感ばかりが漂っている映画ではないんです。 ギャングでない写真家を目指す少年ブスカペの目線で語られているため、 ちょっと甘酸っぱい青春ストーリーも織り交ぜられ、 ラテンの陽気な音楽や雰囲気、通称からして面白い個性豊かなキャラクターが揃い、 さらにストーリーのあちらこちらに付箋が貼られ、 緊張感の中にもなるほどと唸らせられる構成が見事です シティ・オブ・ゴッドの街の現状がそのまま次の世代に受け継がれていくかのような ラストには複雑な思いがしました。 世代が若くなったことによって、あいつは気にくわないとか、 あいつはスカしているからとか、 あまりにも理不尽な理由で簡単に殺されてしまう危険な現状に 変わってしまっていくんです。 銃なんていらないと思えるような世界が早く訪れて欲しいものです。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画 サ行] カテゴリの最新記事
|