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カテゴリ:映画 タ行
『チェ 28歳の革命』を観ました
![]() 『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロが再びタッグを組み、 伝説の革命家エルネスト・“チェ”・ゲバラの人物像とその半生に迫る 伝記ドラマ2部作の前編です ![]() ![]() >>『チェ 28歳の革命』関連 原題: CHE: PART ONE THE ARGENTINE ジャンル: ドラマ/伝記 製作年・製作国: 2008年・アメリカ/フランス/スペイン 上映時間: 132分 監督・脚本: スティーヴン・ソダーバーグ 製作・出演: ベニチオ・デル・トロ 出演: デミアン・ビチル サンティアゴ・カブレラ 【ストーリー】 1955年、メキシコ。アルゼンチン人の青年医師エルネスト・ゲバラ。 南米大陸の旅を続ける彼は、自らも喘息を抱えながらもラテン・アメリカの貧しい人々を 救いたいという志が芽生えていた。 そんなゲバラはある日、独裁政権に牛耳られた祖国キューバで平等社会の実現を目指す 反体制派のフィデル・カストロと出会い意気投合する。 そして、政府軍に無謀とも思えるゲリラ戦を仕掛けようという彼らの作戦への参加を 決意するゲバラだったが…。 ![]() ![]() ![]() ![]() かつて本気で世界を 変えようとした男がいた。 時代と出来事でカラーとモノクロ描写に分けて、伝説的革命家チェ・ゲバラを 客観的に描写していくドキュメンタリーのような、記録映画のような映画でした ![]() 恥ずかしながら、チェ・ゲバラという人物をTシャツなどでしか知らなかった 僕にとっては多少の予習が必要だったかなと思えました。 カラーとモノクロ、インタビュアーの存在、冒頭の解説など、 随所に親切心は垣間見られるのですが、 圧倒的な情報量で多少の混乱をきたしました ![]() 逆に言えば、チェ・ゲバラに詳しい人にはたまらない映画だと思います。 フィデル・カストロと出会いキューバへ渡ることを決意するシーン、 たった82人で海を渡りキューバで激闘のゲリラ戦を戦い抜くシーン、 1964年国連総会での北米帝国主義への批判演説シーンをリンクさせ めまぐるしく変わる描写の中に生きるチェ・ゲバラは、 激闘の合間のささやかな休憩時間にも本を読み、 若い兵士に読み書きを教え、村人を助け敬い、 不正を徹底的に嫌う正義感の強い人物、 人民に歓迎されどんな人にもサインをするほど とても親近感を感じる人柄に描かれていて魅力的です ![]() 見た目はTシャツのあのチェ・ゲバラと違って、 どこからどう見ても完全に演じている ベニチオ・デル・トロそのものなのですが、 25kgも減量して挑んだ並々ならぬ姿勢と圧倒的な存在感からなのか チェ・ゲバラに見えてくるというか、 ゲバラにしか見えなくなってくるんですね ![]() 特に国連総会で演説シーンの魂の叫びは凄かった。 さすが、カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞しただけはある熱演でした ![]() スティーヴン・ソダーバーグ監督のプロの技に感嘆しつつも、 チェ・ゲバラに対する熱い想いを誇張のない真摯な描写から感じる事のできる 奥深い映画でした。 1月31日公開予定の後編『チェ 39歳 別れの手紙』も楽しみです ![]() ![]()
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